奥多摩の山並みを背にして霞丘陵自然公園の淵に、真言宗醍醐寺派のお寺で地名の塩船を付けて「塩船観音寺」とよばれるお寺があります。塩船とは周囲の地形が小丘に囲まれ船の形に似ており仏が衆生を救おうとする大きな願いの船である「弘誓の船」になぞらえて名付けられたと云われる。
奈良時代の始めに若狭国の八百比丘尼(おびくに)が観音像を安置したと
云われ、平安時代には十二の坊舎を建て興隆を極めたと伝えられている。ご本尊は十一面千手観音菩薩像で鎌倉時代の作で現在は秘仏で年に一度ご開帳があるそうです。
この時期花の寺と云うより「つづじの寺」として有名で船形の地形に開いた花は見事で、写真を見れば説明はいりません。
弘誓の船とは
衆生救済の誓いによって仏・菩薩 (ぼさつ) が悟りの彼岸に導くことを、船が人を乗せて海を渡すのにたとえた語。誓いの船。
平成29年5月 八大
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