瀬戸内しまなみ海道 2
未来心の丘
瀬戸内海に浮かぶ生口島は島ごと美術館と云われてあちこちにアート作品が並んでいるがその最たるものは未来心の丘でしょう。
こちらの方では西の日光と囃されているようですが耕三寺の込み入った古代寺院らしき建物を突き抜けて坂道を上ると小高い丘の入り口にたどり着く、何か異様に感じながら坂道を行くと突然に視界が開けて一瞬方向感覚を疑う。
こんなところにまるで氷の世界かと見まごう程の白い大理石群、ギリシャのサントリーニ島の景色を模したと云われるのが未来心の丘で、チョット異国っぽい雰囲気は若者にも人気があります。小生も7~8年ぐらい前に偶然訪れたことがありましたが3,000トンを超える大理石をギリシャから運んで積み上げた白の台地が青い雲にマッチして素晴らしい、また来られたことに懐かしさを感じます。登ってみるとてっぺんの塔の下には、涼しい風が吹いていてエーゲ海のような景色に溶け込むような気分でした。
敷地内のカフェ・クオーレには窓からの景色を見ていると、ここが日本かと疑いたくなります。何でこんなことをしたんだろうと考えることは無用のようです、景色の中に入ってその気分を味わうことが一番ですよ。
解説書をよく見ると仏法護法の十二天を表していると云われるオブジェは抹香臭みが全くなく正に地中海の島にいるようです。その作者は 杭谷一東(くいやかずと)氏75歳、広島県出身の彫刻家で日展には8回連続入選されその後にイタリアを拠点に活躍され数々の国際賞を受賞されているそうです。
日本に居ながらにして地中海の気分を味わえること間違いなし、一度ご照覧あれ。
平成29年9月 八大
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