槿 (むくげ)


この時期あちこちに今は盛りと槿の花が咲いていますが、朝に咲いて夕に萎れる槿は日本では儚さの象徴とされますが、韓国の国の人々は苦難をしのいで発展していく民族や国民の姿を花に託しているように感じます。
一輪の花は短命ですが一つの木としてみれば次々に咲いて秋まで果てることはないのです。

だが思い出すのは韓国ではムグンファ(無窮花)とも呼ばれて2,013年には親子二代にわたり大統領になったパククネ(朴槿恵)になりましたが、セオウル号等の大事故や政権をゆるがす大事件に発展して政権の座から引きずり降ろされることがありました。

アオイ科の芙蓉族の落葉樹で別名モクゲとも呼ばれている。過去の一時期には短命な花と云うことで「きらい物」「嫌花」として祝儀の席などでは避けるべき花として挙げられていた時期があったと云われたそうですが最近ではその清楚な姿が見直されているようです。

ムクゲは花のはかなさが一期一会の茶道の精神にも合致するとされ、現代ではもっとも代表的な夏の茶花となっている。この語句が「わずか一日の儚いの意に取られて、「槿花一日の栄」「槿花一朝の夢」といったことわざをも生んだ。

俳句では秋の季語であるが、松尾芭蕉は
     「道のべの 木槿(もくげ)は馬に くはれけり」
                という句を詠んでおり、

小林一茶も、
     「それがしも 其の日暮らしぞ 花木槿」
                 という句を詠んだ。

またアララギ派代表的な歌人斎藤茂吉は・・詠む

雨はれて心すがしくなりにけり 窓より見ゆる白木槿(しろむくげ)はな」と

                            
                                      
                       平成308月       八大










 

0 件のコメント:

コメントを投稿