寒 露 (秋の虫と秋鯖)
寒露とは字のごとく、朝露も冷え始めることから寒露と云います。
この時期中国では陽精の雀が秋めいて涼しくなり、陰気になってゆく海に入って蛤(陰精)になり、菊の花は黄色く咲き誇る時期と云われ秋の陰気さが深みを増していく中で、自然が静かな美しさを醸すと云われています。(二十四節気の17節)
コオロギ(蟋蟀)かキリギリス(螽斯)か、このところ虫の音がか細くなってきましたが我が家のスズムシ(鈴虫)もようやくおとなしくなってきております。虫かごを覗くと現在三匹が声を失ってヨロヨロと動きも緩慢になって時の来るのを待っているようです。
キリギリスは別名を機織り虫と呼ばれますがその由来は鳴く声がギーッチョン・ギーッチョンと機織りのように聞こえるからとのこと。秋の夜長に家の草むらに近づいてきて明るさや暖かさに惹かれたからなのか軒下にこっそりと忍び込んでくる姿は何と微笑ましくさえ思えます。
今が旬の「鯖」の人気は衰えを知らないそうで、先日の消費税率の引き上げ間地かの店先ではスーパーの籠一杯いに買い込んだ缶詰を重そうに買い込んでいるお年寄りがいた。みそ煮・塩焼き・お刺身・・と脂の載ったこの時期の鯖は味わい深いもがありますね。国産のマサバは貴重でお店に並ぶのはその多くがタイセイヨウ鯖だそうです。
青魚の王様と呼ばれるほどで脂の載りは栄養豊富、鯖の脂は血液の流れをサラサラにしてくれる効果があるとのことで人気があるそうです。けれども足が速い(傷みやすい)ので、青光している新鮮なものを選ぶことが大切だといわれました。
令和元年 10月 八 大
0 件のコメント:
コメントを投稿