コロナウイルス緊急事態騒ぎの中で冬眠から目覚めたと思われる、牛蛙(うしがえる)の夫婦が顔を出した。「暫くぶりですねご機嫌は如何ですか・・・やっぱりコロナのことが気になるのかな?」昨年の4月末顔を合わせて以来だから一年ぶりの再会でした。すぐ目の前が古利根川なので時々遊びに来てくれるが流石にここでは鳴いてはくれない。
のっそのっそと重たそうな巨体を引きずるように蹲の水を飲んで物陰に隠れて行きました。その大きさは15㎝~20㎝位になりますが、そのキョトンとした可愛らしい目を見ると今年も会いに来てくれたことを嬉しく思います。かすかに聞こえたその鳴き声の背景には今まさに定家葛の香りと共に穏やかな時間が流れており、しばらくその光景を眺めていました。やがて、あの独特なブオー・ブオーと云う声が聞こえるのも待ち遠しく思います。
のっそのっそと重たそうな巨体を引きずるように蹲の水を飲んで物陰に隠れて行きました。その大きさは15㎝~20㎝位になりますが、そのキョトンとした可愛らしい目を見ると今年も会いに来てくれたことを嬉しく思います。かすかに聞こえたその鳴き声の背景には今まさに定家葛の香りと共に穏やかな時間が流れており、しばらくその光景を眺めていました。やがて、あの独特なブオー・ブオーと云う声が聞こえるのも待ち遠しく思います。
水草の繁茂する流れの緩やかな河川、沼、湿地などに生息する蛙であるがその行動は夜行性で警戒心が強く中々見つけることは難しい。でも我が家にきてくれる牛蛙さんはここ十年ぐらいは毎年来てくれるので楽しみにしておりました。夜行性で強い警戒心により日中も暗所を好むため、しばしばアシの茂み、岸辺の土管や暗渠などに潜み水中から目鼻のみ出して外敵が近づくと跳躍して逃げる。夜間は上陸したり継続的に鳴くなど、活動がより活発となるようです。その鳴き声は「ブオー、ブオー」というもので、和名の由来にもなっている牛蛙の声は非常に大きく3百メートルぐらい離れても聞こえ、時に騒音として問題になるほどである。
食性は肉食性で水中、水面、陸上、いずれでも捕食行動が出来ると云い、日本ではカマキリ、バッタ、トンボ、ヤゴ、ゲンゴロウ、タガメなど何でも食べてしまい、また水面に落下して動けなくなった昆虫なども餌となるため、死骸であっても目の前に落ちてくるとものは何でも食べてしまうそうです。繁殖力も旺盛で5月から9月にかけて5,000~60,000個の卵を水中に産む。幼生の状態で越冬し翌年の夏にオタマジャクシから蛙の状態に変化して他の水場に移動していく。
食用とされることもあるため、食用ガエルという別名を持つ。皮をむいた後ろ足を食用とし、世界各地で養殖されている。味は鶏肉に似ており脂質はほとんど無いため炒め物やフライとして食べることが多い。フランス料理店や中華料理店を除くと日本ではいわゆる「下手物料理」を出す店でしか見ることが出来なくなっている。
令和2年 皐月 八 大
令和2年 皐月 八 大
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