啓蟄の頃


 冬ごもりをしていた虫たちが姿を現すころを
啓蟄と云いますが、我が家でも毎年のように
訪問してくれるカエルが居ります。その名は
ヒキガエルの福ちゃんです。身体の大きさは12㎝ぐらいですがのっそりとしたその姿はユーモラスで動き出すと目玉をギョロッと動かし頼もしさまで感じます。そろそろ春の気配を感じて冬眠からゆっくりと目覚めてくれるのを待っていますが、例年ですと今月の末頃ですのでもう少し先になるでしょう。昨年は3匹の仲間がいましたが今年はどうなっているのか楽しみです。

啓蟄とは二十四節気の3番目にあたるもので簡単に言うと1年を24の区分に分けたもので、太陽の動きに合わせて設定しているため季節や気候に密接な関係を持ちます。身近には春分や秋分、夏至や冬至も二十四節気の一つです、季節に合わせて分けているので、その季節が来ると「暦の上では春」などと云われますね。けれども太陽の動きに合わせているものの二十四節気は古代の中国で生まれたもので、当時の中国の気候と旧暦に合せている。現在の日本は太陽暦を使用しているので今の季節より少し早いのが現実です。考えようによっては季節を先取りしていることになり、寒さの残るこの時期では明るい希望が持ててうれしい気がしますね。今年の啓蟄は3月5日から3月20日の春分の日の前日までになります。

啓蟄には冬囲いで使用したコモ(菰)を焼く習慣があります。松原団地駅東側に松並木がありますがこの時期に巻き付けられたコモが外されコモごと燃やすことで害虫駆除の効果があるとを云われていますが最近では害虫が入り込まずクモの住処になっているのでコモを巻かないことを考えているが、景観上の風物詩として残しているとも聞きます。

 令和3年 弥生         八大







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