行為の意味

  「思いやりを行動に」  

  あなたの心はどんな形ですかと
   人に聞かれても答えようがない
  自分にも 他人にも心は見えない
   けれどほんとうに見えないのであろうか

  確かに心はだれにも見えないけれど
   心づかいは見えるのだ
  それは 人に対する積極的な行為だから

  同じように胸の中の思いは見えないけれど     
   思いやりは見えるのだ
                                   それは 人に対する積極的な行為なのだから                                                  

  あたたかい心が あたたかい行為になり
   やさしい思いが やさしい行為になるとき
  「心」も「思い」も、初めて美しく生きる
  それは 人が人として生きることだ
  

  [

[私達の道徳 小学校5・6年]              

羽生市の出身で詩人の宮沢章二さんと云う方がおられました。埼玉県の内外で小・中・高等学校、300校以上の校歌の作詞をされたことで知られております。

宮沢さん作品の一つに「行為の意味」という詩があります。「行為」とは、「行動・行い」のことです。「あなたのこころはどんな形ですか」という問いで始まるいこの詩は「思いやりを行動に移すことの大切さ」を伝えています。

今から11年前に起こった東日本大震災の直後、未曽有の災害による大きな衝撃が日本を覆う中、テレビから発信されたこの詩が復興へ向かう日本の背中を押してくれました。その時に使われた「行為の意味」という詩の一節です。                     「心は誰にも見えないけれど、心遣いは見える。思いは見えないけれど思いやりは見える」

この部分はいろいろな場面で使われていましたが世界中が10年以上たった今、コロナ禍と云う大きな困難に遭っています。人と人との接触が制限され、コミニュケーションの取り方もこれまでと変わってしまいました。そんな時ですが「何か自分にできることはないか」「誰かのために役に立つことはないか」と行動してみることが大切だと思います。

 令和4年 水無月         八 大





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