博多祇園山笠

櫛田神社
 正式名称は櫛田神社祇園例大祭と云われ、古くから博多の氏神・総鎮守として信仰を集めている櫛田神社のお祭りです。七百年を超す伝統を誇り毎年7月1日から行われる福岡を代表するお祭りで、国の重要無形民俗文化財に指定されています。掛け声の「おっしょい」が有名ですが、なんと云っても15日のクライマックスは「追い山笠」です。

博多祇園山笠フィナーレ
早朝から「櫛田入り」し5分おきに境内を出て約5㎞のコースを懸命に走り抜け「廻り止め」と呼ばれるゴールを目指します。走りながら担ぎ手が交代するので一つの山笠に数百人の男たちが群がり走り続けます。櫛田入りと、廻り止めをそれぞれタイムが計測されるので山笠同士のスピードが勝負になります。熱気むんむんの山笠めがけて樽に入った水をぶちまけられる様子はまさに男の世界です。

社伝には757年(天平宝字元年)伊勢の松坂にあった櫛田神社を勧請したことに始まるとされ御祭神である大幡主神が天照大神に仕える一族の神であったことから、天照大神も一緒に勧請されたと伝えられるが平安時代末期、平清盛が所領の肥前の国、神崎(佐賀県神埼市)の櫛田の宮を、日宋貿易の拠点とした博多に勧請したという説が有力です。その後戦国時代に交配しましたが1587年(天正15年)豊臣秀吉によって博多が復興されるときに現在の社殿が造営されたと云います。

山笠の収納

話は変わります 二十数年前に櫛田神社をお詣りをした後、偶然にも永六輔さんのラジオ放送が流れていて「かろのうろん」の話がありました。聞いているとすぐ近くなので看板を探して入ると3時を過ぎているのに8割の込み具合でした、博多っていうところは凄いところなんだと思った。「かろのうろん」とは「角のうどん」のことで博多の老舗うどん屋さんの事ですが、本当に旨いうどんでした。いろいろと能書きはいりません本物の美味しさを味わいました。今でもその味を思い出せます。

 

令和4年 文月          八 大














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