花に嵐の例え・・

 「花に嵐の例えもあるぞ、さよならだけが人生だ・・」 あまりにも有名な唐代の詩人、 干武陵の「勧酒」(酒を勧める)と云う漢詩ですが、全体を眺めないと意味が伝わって来にくいと思いますが・・?。  

君金屈巵(君に勧む金屈の巵)   このさかづきを受けてくれ                                不須辞満酌(満酌辞するを須ひず)  どうぞなみなみと注がしてくれ                         花発多風雨(花発いて風雨多し)   花に嵐の例えもあるぞ                              人生足別離(人生別離足る)     さよならだけがじんせいだ                                                                     

嵐に耐えた古利根の櫻
なみなみと注がれた杯を、心許した友と酌み交わし、語り合う至福のときにあって花が咲いたとたんに風雨で散ってしまうように、なお人の生涯には別離ばかりが多いことだ・・と。この後は読み手の人生経験で感じるところだと思いますが、井伏鱒二が書き下ろしたもので、そちらのほうが有名になってしまっていますね。 

過日の大嵐では可哀そうな三本木公園の櫻に「よう頑張ったね・・・」慰めの思いで、見回りをすると意外や意外風雨に耐えていた様子が伺えました。三分咲きごろまでの花は勢い途中であり堪える力があったのだろうか。   嵐に耐えて頑張っている姿が何とも逞しさを感じさせますよね。                   

 

 卯 月              八 大












 

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