蓮の花

蓮の花
昨日、昼のニュースで関東周辺の梅雨明けの発表がありましたが、これはほゞ例年に近い日付であるそうです。これから梅雨明け10日暑い日が続くのは覚悟しなければなりません。お寺の本堂などで、蓮の花の絵や飾りなどを見かけると改めて極楽浄土を意識することでお盆様が来たことを気づかされます。

花の季節以外にはその存在に気付きづらい沼地から、梅雨の時期にすっと大きな一輪の花を咲かせる姿は他の花々とは明らかに異質に見えます。夏の日差しの中、堂々とした清廉無垢の花の姿は神秘さを感じざるを得ません。生花店で並ぶ蓮の花を見ると改めてそのことを感じます。

先ごろ内牧公園に毎年のことですが蓮の花を見に出かけていました。蓮の台に浮かぶ蓮の花は毎年変わらず何処に行っても人の気持ちを落ち着かせますね。多くの仏教を信仰している私達には身近に高い敷居を感じさせず 

鮮やかなピンクや白色の花を咲かせる蓮。インド原産のハス科の多年生水生植物で、地下茎から芽を伸ばして水面で葉を出します。古名である「ハチス」とは花托の形が蜂の巣に見えるからだとされていますが、他にも芙蓉、池見草、水の花と云った別名を持っているそうです。

この蓮の根がレンコンとして食べられていますが蓮の実はその多くが食用になります。「ハスの実」と呼ばれる果実にはでんぷん質が豊富な他に、中の白い種は中国や台湾では餡にしてお菓子に加工されています。若芽や花もお茶として利用されているように、人間にとっては捨てるところがない植物なのですね。

この蓮の果実は皮が非常に厚く、中をそのままの状態に保つことが出来るそうです。嘗ては遺跡から発見された二千年前の種から発芽して花を咲かせたことがニュースに取り上げたことがありましたね。二千年前の花が現代に咲くと云うことはロマンを感じさせますよね。

 文 月              八 大








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