鎌田 實 先生

鎌田實 先生
 「自分の人生は自分で決める!」 そんなことは当たり前でしょうと思われますが、平凡な暮らしをしている私たちにとっては、なかなか大きなテーマですよね。「自分で決めること」が幸福感に直結すると、以前に鎌田實先生のお話を聞き感動を覚えたことがありました。

「幸福感に密接に関係するものは何ですか?」というアンケート調査をしたことがあったそうです。予想通り「健康」「良い人間関係」「自己決定」の順に続き、その後に「収入」「人間関係」と続いたそうです。

その中で最も大切なことは「自分の事を自分自身で決められているかどうか」と云われます。 例えば物事がうまくいかなくても、自分で決めたことなら諦めがつく、でも他人に強制されて失敗したとしたら・・・心理的ダメージが大きいと云います。

先生は、収入や学歴以上に自己決定が幸福感に大きく影響を与えるなんて・・・と考えていたそうですが、「そうか、自分の患者さんで最後まで自己決定の姿勢を変えない人がいたな」と思い出したそうです。  最後の瞬間まで自分らしく生きる! 

 鎌田先生 東京都生まれ、  医師、作家 諏訪中央病院、名誉院長


 皐 月           八 大 

物忘れと認知症

 最近、認知症と云う言葉をよく聞きます。家族に認知症の検査を進めると拒否されることが多いそうです。自分の異変を感じても認めたくないのは当事者としては認めたくないのは共通の思いですね。

そんな時には「自分は物忘れが心配だから一緒に病院に付いて来てほしい」と頼み、ついでに診てもらうのが方法の一つと云われます。事前にその事を医者にに連絡をしておけば、認知症の専門医がうまく対応をしてくれるそうです。

脳を元気に保つための生活習慣としては食事と睡眠が最も大切なことだそうです。「高血圧症や糖尿病と云った生活習慣病が、認知症のリスクを高める可能性があると言います。栄養バランスの取れた食生活で体の健康を維持することが大切なことと云われています。

物忘れと認知症の違い 

物忘れと認知症
 物忘れ 体験の一部を忘れる 忘れたことを自覚している 生活に支障はない    

 認知症 体験その物を忘れる 忘れたことを理解できない 生活に支障をきたす

加齢による「もの忘れ」と認知症による「もの忘れ」の違い 自身や家族が物忘れをした時に「認知症なんじゃないか?」と不安に思うことはありませんか? 加齢に伴う生理的な物忘れと、認知症で見られるもの忘れには違いがあるそうです。

例えば、生理的な物忘れでは「山昨日の夕食は何を食べたっけ?」と夕飯を食べたことは覚えていますが、認知症は夕食を食べたと云う体験自体を忘れてしまうと云う特徴があるそうです。

認知症予防 には、バランスの取れた食生活、適度な運動、脳を刺激する活動、そして社会との繋がりを維持することが重要と云われます。具体的には野菜や魚を多くとり塩分や動物性脂肪を控えた食事を心がけ、ウォーキングやジョギングなどの運動習慣を身につけ趣味や学習など脳を刺激する活動を取り入れる。地域の活動や友人との交流など社会との繋がりを大切にすることが推奨されています。

具体的な予防方法としては 「食事、運動、知的活動、社会との繋がり」、等が大切であると云われています。   PCトラブルあり遅くなり御免なさい。                                         

 皐 月           八 大




                           

朧月夜

 ♯♯ 菜の花畠に入り日薄れ、見わたす山の端 霞ふかし                                 ♯    春風そよふく空を見れば、夕月かかりて 匂いあわし。

♭♭ 里わの火影(ほかげ)も森の色も、田中の小路をたどる人も、
♭    蛙(かわず)の鳴く音も鐘の音も、さながら霞める朧(おぼろ)月夜

朧月夜
日本の美しい国土を子供達に伝えるべく、この歌が小学唱歌 の六年用の教科書に初めて掲載されたのは 1914(大正3)年のことです。現在でもこの歌を知らない人はいませんよね。100年以上も歌い継がれていたのはどうしてなのか、、、不思議な事と思いませんか?
 
そのころと今では時代背景が違うはずなのに誰でも声に出して歌えるなんて国歌みたいですね。私たち日本人の心の中に染みついてしまっているもの、感性のようなものなんでしょうね。春ってみんながウキウキする季節、ヨーイドンで新年度が始まりました。

霞(かすみ)は、夜になると「朧(おぼろ)」と呼び名が変わるそうです。歌詞の1番は「かすみ」から 2番の「おぼろ」へ、風景は夕闇に包まれていきます。この歌は、夜へと流れる時間が歌われていると云われます。「匂い」は、古くは視覚を表現する言葉で「色合い」という意味と云います。耳でとらえた音さえ淡くかすんでしまうような春の宵と表現が素晴らしいですね。

「朧(おぼろ)」とは、つかみどころなくぼんやりと霞んではっきりしない様子を云いますね。「朦朧(もうろう)」という言葉はどちらも月編で神秘的です。更には朧という字には「神秘的な空想上の生き物を表します」という意味も含まれているそうです。


 卯 月            八 大