チバニアン ?

 チバニアンの地を訪ねて千葉県の養老川渓谷に行ったのは昨年の春であった。もみじの頃には多くの観光客が紅葉狩りを楽しむ観光客が多いそうですがこの時期は看板はあるものの静かな山里でした。近くの看板に 養老川流域田淵の地磁気逆転地層 (国指定天然記念物)があった。

今朝(1/17)のニュースで国際地質科学連合の理事会で約77万4千年前~約12万6千年前の地層「千葉セクション」が示す地質時代の名称が「チバニアン」に決定したとの発表があった。地質時代の区分を決める「国際標準模式地」(GSSP)日本の地名が認定されたのは初めてである。チバニアンとは「千葉の時代」を意味する。
今後は世界で72カ所目のGSSPとして、「ジュラ紀」「白亜紀」などと同様、地球の地質時代の名称として使用されるという。


地層のでき方 この一帯の地層は、水深数百メートルで形成された海底堆積物が大規模な地殻変動によって隆起して陸地となり、それが養老川の浸食によって露頭地層として現れたもので泥や砂が固まって岩石化したもので比較的柔らかいものです。
地質年代区分の境界線にあたる 地球の歴史46億年のうち比較的新しい約77万年の更新世前紀と中期の地質年代境界にあたるそうです。この年代の海底堆積層が陸上でみられるのは世界的にも極めて珍しいことだそうです。
地磁気逆転の証拠 地磁気は過去に何度も逆転を繰り返しているそうでこの地層中の鉱物を分析した結果、およそ77万年前に最後に逆転した痕跡が確認できている。地磁気逆転のメカニズムや逆転によって自然環境に与える影響など、まだ分かってないことが多いためこの地層には、将来の科学研究の重要な鍵が含まれているようです。
白尾火山灰層 養老川沿いの露頭には、約77万年前の古期御嶽山が噴火した時の火山灰が見られます。露頭付近の地名にちなんで白尾火山灰層と呼ばれています。堆積の厚さは2~3cmですが、上下の砂泥質の地層とは容易に識別でき、地質年代区分境界を視覚的に分かりやすく示す指標となっています。
海と陸の化石 この地層中には、海中の有孔虫化石・貝化石(軟体動物などが海底を這った跡)・生痕化石・陸上の花粉化石、などたくさん含まれているため、それらを分析することで当時の自然環境の移り変わりを知ることが出来るそうです。

写真でもわかる通り岩盤は滑りやすく手すりにつかまって降りていくと不安定この上ない。地質調査段階の痕跡が残っており、ここで77万年前に地球の南北の磁場(地磁気)が逆転した時期があり地球史上最後に逆転した時代とされている。
世の中には不思議なことがあるんですね、南北の磁気が逆転したことも不思議ですがそんなことが今の時代に証明が出来るなんて考えると目が回りそうですね。これからはこの地が世界のチバニアンとして賑わいが増すでしょう。

 令和二年  睦月         八 大  









 
 
 




















0 件のコメント:

コメントを投稿