一汁三菜はもともと室町時代に確立したと云われ、江戸時代に発展した本膳料理の基本となるもので、ご飯に汁物、なます、煮物、焼き物が付きそこに香の物が添えられるのが通常で、ご飯と香の物は数えないことから、一汁三菜となるそうです。かつて和食は一人ひとり独立した膳で食べるのが一般的で、家庭で食べる日々の食事のことを一汁三菜と呼んでいたとされています。
一方、食文化の頂点に立つおもてなし料理は、室町時代に武家社会で確立した「本膳料理」(一の膳、二の膳、三の膳と順番に膳に載せた料理が出される方法は、小さな膳(銘銘膳)に載せる料理の数に限界があるため、膳の数を増やしたと考えられます。江戸時代には「二の膳つき」(二汁五菜)が定着し食べ切れない料理は持ち帰ったそうです。
一汁三菜の献立には5大栄養素「炭水化物・脂質・たんぱく質・ミネラル・ビタミン」がすべて含まれているのが特徴で健康維持に必要な栄養素をバランスよく含まれていることから現代人の食生活でも理想とされています。仕事やライフスタイルの変化で何かと乱れがちな食生活ですが13日の「一汁三菜の日」には日頃の食生活を見直しをしてみませんか。
令和4年 弥生 八 大
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