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小淵観音 |
先週に5回目のコロナワクチン接種を済ませました。足掛け3年に亘り世界中の人が迷惑を受けており、これ以上の延長はお断りを願って日光街道沿いにある小淵観音院にお礼参りに行ってきました。皆さんご存知、神仏習合で修験宗のお寺でもあり疫病退散を願う事で古くから多くの信仰者に親しまれております。コロナ感染が流行り出したころアマビエの悪神(妖怪)が話題となりましたが、何の効力もなくこの3年間で5回のワクチンのお世話になりました。先日知り合いの農家に顔を出したところ玄関わきに「角大師 つのだいし」の絵札が飾ってありまして一目で家の守り札と分かります。疫病退散を祈願したお守りで古い農家では、今でも信仰の証として見かけられています。それは何故か? 疫病が流行った時「元山大師」良源さん(実在の僧侶)は村人を救うために鬼の姿になって、疫病神を追い払いました。その姿を写し取ったのが元山大師のお札でした。そのお札を貼ると人々は疫病から免れたと云われており魔除けのお札として広く伝わって行きました。鬼の姿をしていますが賢い比叡山の僧侶でありその正体は、2本の角が生えた角大師と云われておりました。 |
元山大師の説明 |
鬼の姿をして疫病神を追い払ったことから元山大師(がんざんだいし )のお札は疫病退散のご利益があると云われております。疫病退散と云えば先ごろ騒がれていたアマビエが有名になりましたがアマビエは妖怪ですが元山大師は実在した僧侶です。アマビエは江戸時代での噂話ですが、元山大師が疫病を退治したのは10世紀の後半で実在の話として伝わっています。元山大師とは平安時代に活躍した天台宗の偉い僧侶であった良源(りょうげん)のこととして知られており、1月3日が命日であることから、今日では「元三大師」という名で親しまれるようになったと言われています。鬼の姿をして疫病神を追い払った事から元山大師のお札は疫病退散のご利益があると云われました。大変頭がよく、天台宗の総本山である比叡山で様々な功績を収めたと伝えられており、おみくじの起源をつくったのも元三大師だと言われています。
令和5年 皐月 八 大
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