花弁餅(はなびらもち)

花弁餅
 お正月を迎えると思い出すのは「花弁餅(はなびらもち)です。牛蒡と味噌餡を牛皮(ぎゅうひ)で巻いたお菓子ですが、もともとは梅の花弁に見立てて薄く丸い形にしたもので、皇室での鏡餅の一部に用いられた物だそうです。ほの甘く苦い濃茶との相性は抜群です。

花弁餅の由来は、平安時代に宮中で行われていた「歯固めの儀式」に由来する「菱葩餅(ひしはなびらもち)」です。歯の健康が長寿につながると信じられていた時代で、鏡餅や大根、押鮎、かち栗、猪肉など、固いものを食べていたそうです。

それぞれの和菓子屋さんが腕を競い合い店先をのぞけば季節が分るほどだったそうです。それは茶会や茶稽古が常に季節を意識して行われているのと関係していると云います。

今年もこの時期に駅前の餅菓子屋「青柳」にて買い求め、新春の色合いとその味を確かめ春の訪れを感じることが出来ました。


 如 月          八 大









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