琵琶湖・長浜のホトケたち
先日、久し振りに上野の芸大美術館にて観音菩薩の展覧会を見る機会がありました。
湖北・長浜の地には平安時代から江戸時代に至る観音像が百を超えて伝存しているそうです。
この地は平安の後期から室町・戦国時代にかけて度重なる戦乱の中、観音像は大きな寺に守られてきたのではなく人々の暮らしの中に根付きそこに住む人々の信仰や生活と深く結び付きながら現在も大切に守られて来ております。
時には戦乱に巻き込まれることが多く、一時の災難を逃れるため土の中に埋められたり水に浸けられたりして難を逃れることも度々あったが信仰心ある村人たちによって救われて来ました。その結果なかには腕や足が喪失されたり火災による焦げ跡が残っている像もありました。
法華経で観音菩薩は衆生を救済するために三十三に変化してこの世に現れたと云われ、その麗しい顔立ちは最も親しまれている仏さまであります。
展覧会で多くの仏像を見られるのもよろしいですが終わった後に、それぞれの仏さまがお戻りになられたお堂に尋ねてみるのも楽しみであります。
八大
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