オリーブの樹
社会に出てからの後、一人旅の途中に小さな船に乗って小豆島に渡った。島のいたる処にオリーブの畑が広がっており温暖な気候とともに緩やかな時間が過ぎていった。その頃はオリーブの木なんてハイカラな言葉もあまり解らなかったが、それがオリーブとの出会いだった。古くから多様な力を持つ果実として歴史的にも評価されてきているのはご存知の通り。それから五十年余・・・・・
エルサレム旧市街の岩のドームから東方を望むと市街地のはずれの方に緑の森が見えたが、その辺一帯はオリーブの大木が入道雲のように競りあがり照り輝いて見える。その先では依然として解決のできない紛争の場所パレスチナに接しているが、その壁はあまりにも分厚いものだと思う。
令和 元年5月 八 大
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