日本人の死生観


 物事は考えようだ

 元来あまり先のことを考えるのが不得手な自分ではあるが最近になって「人は死んだ後どうなっていくんだろう」そろそろお盆が近づいてきましたが魂が存在してあの世とこの世を行き来すると云いますが本当はどうなんだろうと子供のころは考えていた。

 その一方では物質にもとずく現代の科学的な考えでは、魂は存在せず死後はすべてが土に還り消えてなくなるというものです。そうすると死んだ後のことは生き返ることは出来ないので誰もそれを証明することはできない。そうするとその先を選ぶのは本人の自由であるのではないか? そうだとするならば気分的には楽しい方を選ぶのがいいと思いませんか。

 最近は樹木葬という言葉が聞かれますが頷けることがありました。桜の木の下に親、兄弟、子供、孫たちや友人、恋人たちと身近な人たちが寄り添って咲き誇りほどなく散って同じ樹の下に帰ってゆく、そしてまた、繰り返されて同じ枝に咲いてまたその根元から養分として吸い上げてられ繰り返されていく桜があります。

 あの時会えなかった人たちともう一度同じ桜の枝に咲いてあの暖かな陽を浴びて微睡むことが出来るかもしれないと思うと何も悩むことはないのでは? 輪廻転生という言葉もあるように大丈夫、貴女方とは、きっとまた何処かで廻り逢うことが出来る、そう考えると死の恐怖や別れの悲しみを受け入れやすくなるかもしれないですよね。

  令和元年   7月            八 大     








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