最近
、我が物顔で
タブレットを使いこなしている中年男を見かけることが多くなったことを感じます。羨ましく思いますがこの言葉って何なのと疑問を持っていました。
「タブレット」とは画面にタッチして感覚的に操作できる、スマホとパソコンの中間のような端末ですが、そのルーツは歴史との深い付き合いがあったと思われます。古代メソポタミアで使われていた
楔形文字で記した粘土板を指すことが多いそうです。
識字率の低かった当時、文字を書くことを仕事とする書記官たちが様々な出来事を記した粘土板が、古代社会の営みを今に伝えてくれていました。当時の書記は行政機関や神殿などに就職して活躍していましたが一人前になるまでの道のりは相当に険しかったに違いないと想像しております。
その当時の粘土板にこんな事が書いてあるのが見つかっていたようで「ぼくを朝には早く起こしてください。遅刻できないのです。僕の先生に鞭でたたかれます」と、紀元前2,000年ごろのシュメール語の文学作品「学校時代」に出て来る話であると聞きました。
現代のタブレットも教育利用が広がり、コロナ禍がそれを加速助長させているのではないかと思っています。当時の書記の卵が見たらあまりの高機能さにはビックリするに違いない。大切なのは楔形文字を正確に書くことありましたが、学び続けることでは昔も今も変わらないのではないかと思います。
令和2年 霜月 八 大