ルピナス

今、東口の花勘の店先ではシクラメン・ストックと ルピナスの花がその色合いを競って咲き誇っています。昔々になりますが母親が目の前のやせた土地に小さな箱庭を作って野草を育てていたがその中に「のぼりふじ(昇り藤)」があった。毎年咲いてくれる母親の自慢の花でした。

そうです、現在では「のぼりふじ」なんていう人は殆どいません、ルピナスと云いましてこの時期見事に空に向かって白・赤・紫と色とりどりに楽しませてくれます。葉には長い柄がありその草丈は1mを越える物もあるそうですが我が家ではせいぜい60cm位でこの寒さの中、元気に成長してくれます。花の様子がフジに似ており花が下から咲き始めるため昇り藤と呼ばれていたと云います。

ルピナスと云う名前はラテン語でオオカミを意味するルプスという言葉に由来するそうであの植物学者の牧野富太郎博士が、どんな土地でも育つたくましさがオオカミを連想させたと云われています。またどんな土地でも育つたくましさがオオカミを連想させることで大地を破壊すると畏怖されて付けられたとも言われております。

花言葉 ギリシャ語では「嘆き」という意味があり、これは「涙が出るほど苦い豆」に由来しているそうです。またルピナスと云う名前はループス(オオカミ)のように、はびこることを表しており「どん欲」「空想」と云う花言葉があります。


 令和3年 睦月          八 大





 

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