朝護孫子寺「ちょうごそんしじ」
今年の絵馬 |
虎と寅の違い 十二支の3番目は「寅」であります。「とら」は「虎」とも書きますが、これは動物の「タイガー=虎」を指しています。十二支の上ではあくまでも「寅」です。このため年賀状や挨拶文のデザインに虎のイラストは入れますが多くの場合「虎」は使いません。
奈良県(大和国)と大阪府(河内国)の境に生駒山地の南端に位置する「朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)」があります。信貴山真言宗の総本山のお寺で山上のお寺からは時折、読経の声が流れて来ます。古代インドのヒンズー教の神である「毘沙門天」をお祀りしており地元では毘沙門さんと呼ばれています。毘沙門天は七福神の中の一人に入っていますが7人の神様は「清廉、有福、威光、敬愛、人望、寿命、大量」の七つの福を、地域の人々にもたらすために集まった神様達です。
朝護孫子寺と虎 |
毘沙門天とは古代インドのヒンズー教の神様で仏教に帰依してから、仏法を守護する四天王の一尊で東西南北の方角に分かれて護衛に当たって「北の守護」を担当しており福徳や財宝を司る戦勝祈願の神でもあります。四天王の一員として呼ばれるときには多聞天と呼ばれますが、何故かと云うとお釈迦様の教えを一番多く聞いたという逸話からきているようです。また戦勝の武神として名を挙げていた上杉謙信が「毘」を旗印にするほど毘沙門天を信仰したのは有名な話である。
日本三毘沙門の寺として、京都の鞍馬寺・奈良の朝護孫子寺・栃木の大岩山多聞院最勝寺が良く知られております。その姿は甲冑を身に着け足元には邪気を踏みつけ、荒々しい岩場に立った武将の姿で宝塔というお釈迦様のお骨を入れる容器を掲げています。
「4年 睦月 八 大
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