シバザクラ(芝桜)は、春に小さな花を咲かせる多年草です。1つ1つの花は小さいですが、満開になると絨毯のように花が広がります。その美しい姿から、開花時期になると全国の名所にはたくさんの人が訪れますよ。先日、栃木県の市貝町の芝桜公園に足を延ばしてみましたが、この時期コロナ禍に飽きた家族ずれで大賑わいでした。
芝桜は北アメリカが原産で、地面を覆うように広がって育つハナシノブ科の多年草です。茎が立ち上がらないことから寒暑や乾燥にも強く常緑である為、芝生代わりに植えられているところもあります。白やピンクの小さな花を、4月~5月にかけて赤、薄紫、白の花を密集して咲かせます。桜と同時期に桜に似た花を咲かせることから「シバザクラ」と名付けられたと云われます。西洋では別名ハナツメグ(花詰草)とも云われています。
この広いシバザクラの絨毯の中を歩くと、意外にも今まで気づかなかった心地よい香りが漂ってきました。この匂い?この香りです!自然は季節を忘れず知らせてくれているのに気がつかなかった自分に恥じてしまいます、シバザクラの香りがあったんですね。残念だったことに初めての発見でした。そう言えば先ごろの音楽会でビオリラの音を聞いて忘れていた音の響きを感じることが出来ました。
ここで私事になりますが、自分で五感を刺激することで脳の疲れを取ることがイイらしいと聞いたことがありました。五感とは、ご存知の視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚のことで、それを意識して感じることで脳を鍛えることになるそうです。今年になって白内障での治療により視覚が回復しました。今回はシバザクラの香りで臭覚を堪能しました。味覚と触覚は日頃から身近に鍛えております。気になるのが聴覚の衰えが心配ですので意識して耳をダンボにしております。五感を意識していくと第六感(インスピレーション)も自然と身についてくるとらしく小さなことですが、時々予感を感じることがあります。実業家・思想家でヨーガの修行者でもあった中村天風は霊感について五感を越えていることから「第六感」とも呼んだ。身近な例としては「虫の知らせ」と云うものがあると云います。もともと人間として生命を得たからには誰にでもこの感覚を持っているのだが、文明人になるにしたがってこの働きが弱くなってしまう。この霊感を磨けば無念無想になれると述べています。
令和4年 卯月 八 大
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