極楽の余り風

 「極楽の余り風」って聞いたことある❔

夏の終りの今頃の暑い時期、山道を歩いて汗だくになった体に、ときおり清々しい涼風が木陰を抜けて吹いてきました。ああ~こんな素晴らしい風はないネ・・・」と感激(関西では、昔から「極楽の余り風」と言われているとのことです)

 群馬県太田市の金山城址を仲間と連れ立ってハイキングを楽しんでいた時、途中休憩は市街地が眺められる石垣の上で小汗をぬぐっていました。ここで風を感じましたが何とも言えない涼風でした。これを「極楽の余り風」或いは「極楽のお裾分け」と云うそうです。

「涼しくて心地いい風だね」                           「ホントだね、生き返るようだ」                         「こんな風をなんていうか知ってる?」                      「この風に名前があるの?」                           「あるんだよ!」                                「死んだお婆ちゃんが教えてくれたんだけど、極楽の余り風って云うんだって」    「へ~そんな風に云うんだ!!!?                         

とこんな会話があったように思う。そうすると私の習癖で、『酷暑に吹く清々しい涼風がなぜ余り風なのだろうか?』 と、素朴な疑問が湧いてきた。調べて見ると浄土真宗の祖「親鸞」にたどり着いた。親鸞は、猛火・暴風も、徳風・微風に転じられてゆく、すなわち浄土往生を願えば願う中に極楽からのそよ風が吹くと説く。 




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