とんぶり

とんぶり
とんぶり なんて言葉は最近は聞かないですね。「とんぶり」とは・・アカザ科のホウキ草の実を加工したもので緑褐色しており別名を「畑のキャビア」と呼ばれています。箒の材料とするためホウキ草を広く民間で栽培していた。近世の日本で飢饉に瀕していた出羽の国、米代川の流域で暮らす民がその果実を何とか工夫して食べることに迫られ加工したのが始まりと云われます。

主な産地は秋田県ですが、名前の由来については「ぶりこ(ハタハタの卵)に似た、唐伝来のもの」を意味する、「とうぶりこ(唐ぶりこ、唐鰤子)」が省略され、転化したものとする説が有力のようである。嘗ては秋田、山形などの一部の地域で食用にするにするに過ぎなかったが近年では生産量が増大しているそうです。蒸して水に晒して皮を除き大根おろしや、とろろ芋に和えてたべます。

とんぶりその物に味はないが、大根おろしや納豆などを混ぜてアツアツの白飯にのせて食べると凄く美味しい。シンプルではありますが酒のあとの〆などに最適でありますね。またスパゲッティー等の麺にと合せると醤油やポン酢、ソースなどが絡まって、和風の料理の添え物になってより美味しく食べられます。

健康の面から言うと高齢者にとって腸内環境を整えるといわれている「食物繊維」がとんぶりには豊富であり、100gあたりには7.1g含まれており、食物繊維は日本人に不足しがちな栄養素なので意識的に摂取するの良いと云います。またとんぶりに含まれているカリウムには、身体の余分な塩分を排除するはたらきがあるので、血圧が気になる人や、むくみやすい体質の人には特にお勧めだそうです。

コキアの紅葉
ここでビックリすることがあります!                        「ひたち海浜公園」では7月上旬から夏の日差しを浴びてすくすく成長していくライムグリーンのコキアは、丸々として可愛らしい形と柔らかな感触を楽しませてくれます。10月上旬には、夏の緑色から少しずつ紅葉し始め、日々移ろいゆく緑と赤のグラデーションの色合いも魅力的ですね。また鮮やかに紅葉してみはらしの丘を真っ赤に染め上げる様もまさに絶景です。そのそのコキアがとんぶりと呼ばれているのです。 
(11月6日には刈り取りを行い来年に備えるそうです)                                  

  令和4年 神無月        八 大
















サフランの話

畦道のサフラン
第7波コロナ禍が収まりかけた晴天の下、久しぶりの史跡巡りは千葉・茨城・埼玉の三県堺である野田市関宿の土手道を歩きました。日頃馴染みのアスファルト道ではなく何とも言えないふんわり感を踏みしめながらの心地よさは精気を貰えます。農家の畦道で野に咲く花の集団を見つけましたが、花の名前が出て来ません。誰かがサフランでは?との声・・正解です。けれども私は子供の頃に見ていたクロッカスではないのかな・・?自信のない同調の自問自答あり。

サフランと云う花はアヤメ科の多年草で、そのめしべを乾燥させた香辛料を云います。イランが原産地と云われますが諸説あるようです。地中海のある島で発掘された壁画には青銅器の時代から栽培がなされたと云われ古い歴史があるようです。耐寒性の秋植えの球根植物で、原産地はヨーロッパ南部地中海沿岸で晩秋に咲き、花を薬用やスパイスとして用いるサフランに対し、クロッカスは早春に咲き観賞用にのみに栽培されるため、花サフランと呼ばれているそうです。球根は球形が4㎝ぐらいで細長く、花の終わった後に茎がよく伸びます。花はほとんど地上すれすれの所に咲き、黄色・白・薄紫・紅紫色・白に藤色の絞りなどがあります。

クロッカス

古い歴史を持つ花で旧約聖書にも記述されており、彼のクレオパトラがサフランを入れた馬乳のお風呂に入っていたなどと云う伝説があるほどです。そんなサフランは料理に鮮やかな黄色とほのかで上品な香りを付けるスパイスとして、パエリア、リゾット、ブイヤベースの他サフランライスなどに使われています。

またサフランは世界一高価なスパイスとしても知られており、高価な物では1グラムが1,600円ぐらいするそうです。そうは言
サフラン

っても日頃サフランを使い慣れていないと、それがどの位の量
なのかわかりづらいですよね。過去には日本の各地でも栽培を
されていたそうですが人出不足などで減産され、現在では大分
県竹田市でしか国産のサフランは作られていないそうですよ!

 令和4年 神無月       八 大 





湯楽の里での話


最近ではコロナ禍の影響により心の動揺を挙げる人が増えており、結果的に良く眠れない人が多いと云われていますが・・・という私もその一人です。夜中に二度三度と目が覚めると翌日が悶々として辛い思いが残ります。東口にある「湯楽の里」へ行くと世間話の多くはウクライナ問題と統一教会の問題が話題になっています。最近は良く眠れない人の話も聞きます。野天風呂に入り話のボリューウムを絞って天下の情勢を語ることも多々あります。                        

ウクライナ問題 ウクライナへの侵攻が始まったが多くの人達はこの戦争は一週間ぐらいで終わってしまうだろうと思われたがナントナント今現在8か月を過ぎようとしています。戦況当初大幅に攻め込まれていた状態で一進一退が続いていましたが米国とEU諸国の軍事支援を受けて盛り返し、攻め込まれていた領土を再び取り戻しにかかり勢いを増している状況です。寧ろここに来てロシア側からの停戦交渉の話が出て来ましたが、戦争前の状態まで押し戻す事が最低ラインです。ここは踏ん張りどころ「ウクライナ頑張れ!」

統一教会問題 宗教の問題は歴史を遡って見るまでもなく大きな問題ですが、基本的に信教の自由という大原則があります。世間話をするにしても相手と場所を選んで行わなければならないと思います。ここに来て思いもよらないマインドコントロールと云う言葉が出て来ていますが難しい問題であります。統一教会の関係者が「自分は統一教会の人間である」ことを隠した状態で一般の人に言葉巧みに勧誘を行い入信を迫っているとのこと。またお布施と称して信じられないような高額な献金をすることによって家庭環境が崩壊されている事が問題となっています。合同結婚式や親子の絶縁にまで至ったことが大きな社会問題となり、ようやく国会でも取り上げられていくようです。

睡眠不足の話 喧々諤々思いの丈を出し合った後は、最近はよく眠れないことが多いけれどどうしたらよい眠りが出来るのか何か良い方法はないのか教えて欲しいとのこと。良い眠りが出来ない人の理由は「何となく夜更かしをしてしまう」「テレビの見過ぎ」「運動不足かもね」と続く。私達高齢者にとって大切な事は「上手に眠る事」だそうです、その為には毎日10,000歩を目標に歩くことだそうです。止むを得ず寝そびれた時には味の素から出ている「グリナ」を服用するとその効果がありましたよ。

人間、歳を重ねても自分の身体の維持のために、肉体は常に現状の更新をし続けているそうです。自分から諦めて身を引いて行くのではなく神仏から与えられた生命を有難く頂戴し感謝の心で遊行の時空を謳歌したいものですね。

 令和4年 神無月         八 大