越後で候(そうろう)

 こんな言葉をどこかで聞いたことありませんか?


そうです、昨年の秋に仲間の皆さんと越後の旅を訪ねた際「魚沼の里・八海山雪室」を見学して、魚沼の澄んだ空気の中でしぼりたて原酒の試飲を楽しみましたね。もう少し飲みたいと思いながら弥彦の宿に入り大宴会の後、二次会の部屋の中で誰かがお土産に買っていたと思われる「しぼりたて原酒越後で侯」を気前よく出してくれました。その酒の旨かったこと今も覚えていました。
 昨日、日本橋界隈をうろうろして昼飯を食べようと立ち寄ったところが、なんと八海山酒造
のアンテナショップでした。
不確かな言葉でしたが「なんとかでそうろう・・」なんてお酒あるの?と店員さんに聞くと二つ返事で出してくれました。
小さなグラスでしたのでひと息にグ~と・・・喉が覚えておりました、「越後で侯」は美味しかったですね。
注文した海鮮定食を待ちながら
あの雪室での試飲の味を思い
出し納得のいく至福のひと時を
味わいました。

ひと言 侯(そうろう)について


「越後で侯」とは何だろう?
侯(そうろう)とは物事の状態、それを知る
手がかり・きざしをいう。
時節、時季「春暖の候」丁寧の意味もあり。
越後の酒でござります。 と云うことですね。

ふた言 侯(こう)とは

漢字を分解すると人編に矢が書いてあり
王様や貴人の傍に仕え矢で的を狙う軍人
を意味したものと云われる。
 天候   きざし
 斥候   のぞく うかがう
 候補   ひかえる まつ
 測候所 きざしを測るところ
                      八大