老いの僥倖 (思いがけない幸せ)
終戦間もない昭和22年「読書の力で文化国家を作ろう」との決意のもとで11月17日から第一回の「読書週間」が開催されたと云います。翌年の第二回からは文化の日を挟んで2週間と定められ全国に広がって今に至りますが、最近ではケータイ・スマホの急激な普及によって本を読むことが少なくなっているそうです。
手帳に挟まっていた図書カードに気づき何気なく手に取った本が「老いの僥倖」という本、これは女性の論客である曽野綾子さんの書かれた話題の作品である。
多くの短文をまとめたもので、その一説一説ごとに頷いたり全く同感だったり自分で思い当たる事ばかり、素晴らしい言葉の質感を感じてしまいます。これこそが私にとっての僥倖と云うのでしょう。
「見出しだけ読んでも面白い」
◎ 肩書のない年月にこそ人は自分の本領を発揮できるもの
◎ 人間は苦しいことがあればあるほど上等になる
◎ 人生には立ち止まる時がなければならない
◎ 人間が熟れてくるのは中年以後である
◎ 一生に与えられる幸福の量はみな同じ
◎ 「病気は予防できる」とは思い上がり
◎ 人は会った人間の数だけ賢くなる
◎ 終わりがあるのは救いである
◎ 体が衰えて初めて分かることがある
◎ 孤独を味わわないと人生が完結しない
◎ 人間はただ辛くて頑張れない時もある
◎ 健康が目的ではないそれは手段である
◎ 一生に与えられる幸福の量はみな同じ
◎ 「病気は予防できる」とは思い上がり
◎ 外見が衰えるころから輝きだすものがある
◎ いくつになっても気の合う人と食事が出来れば、人生は成功
平成29年11月 八大