今年も「おくんち」が始まった
九州北部では、秋祭を「くんち」と呼びました。いわゆる収穫祭ですが、その内容には地域性や歴史が重なり、それぞれ独自性があります。その中で特に有名な「長崎くんち」「博多おくんち」「唐津くんち」を「三大くんち(九州三大秋祭)」として紹介されています。
長崎くんち(ながさきくんち)
名高い「長崎くんち」は、毎年10月の7・8・9日に長崎市の諏訪神社の秋季大祭で行われる。見どころは、各町の奉納踊りには、有名な「龍踊(じゃおどり)」や「鯨の潮吹き」「御朱印船」「阿蘭陀万歳」などがあります。
祭(くんち)の始まりは江戸時代の寛永年間、二人の遊女が諏訪神社に舞を奉納したことと言われています。その後、年々盛んになっていき、さらに長崎という土地柄から、中国や南蛮文化の影響を受けました。
博多おくんち(はかたおくんち)
祭がある「櫛田神社」
「博多おくんち」は、博多で1200年以上の由緒がある櫛田神社の秋の例祭です。かつては収穫を祝う新嘗祭(にいなめさい)でしたが、昭和28年より、名称を変更して新
たに祭礼を行うようになったそうです。 神輿渡御 「櫛田神社」
たに祭礼を行うようになったそうです。 神輿渡御 「櫛田神社」
10月22・23・24日に牛車に引かれた神輿渡御、獅子頭、稚児行列の他五穀豊穣市や相撲大会などが催される他ミス福岡に選ばれた女性がオープンカーに乗ってブラスバンドと共に現れるパレードもあり賑やかで
あります。また新鮮な魚や旬の野
菜なども販売されるそうです。
あります。また新鮮な魚や旬の野
菜なども販売されるそうです。
唐津くんち
巨大な曳き山
毎年11月2・3・4日に唐津神社で開催される例祭「唐津くんち」は、掛け声とともに曳山が駆け抜ける勇壮な祭として知られています。その特徴はなんといっても獅子。漆塗りの獅子頭を被って舞う「カブカブ獅子」の奉納や、大きな赤獅子・青獅子を乗せた曳山の巡行で知られています。「唐津くんち」は江戸時代に始まったと考えられていますが、独特の「獅子」は文政年間に、奉納したものが曳山行事の原点と伝えられています。今では14基の曳山があり、「唐津くんち」の曳山行事として国指定重要無形文化財となっています。
令和元年 10月 八 大
令和元年 10月 八 大
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