今、古利根川を歩くとこんもり繁った葦の中からギギギと泣き叫ぶオオヨシキリの鳴き声がギョギョシ、キチキチ、ゲゲゲと好き勝手に大騒ぎ、漢字では「行行子」と書かれます。繁ってはいるけどあんな細い葦につかまって風に吹かれても俺はこんな風に吹かれてもヘイッチャラダだよっと。
空に向けて真っ赤な口を開けたオオヨシキリの雄, お気に入りのソングポストでにぎやかにさえずります。 美声とは言いがたいですが、きっと自慢の歌声なのでしょうね。 縄張りを確保するため巡回して大きな声で鳴き続けるオオヨシキリですが、昼間だけでなく夜間にも鳴いているそうです。 小さな体に秘められたパワーすごい体力ですね。
多数がさえずっていると暑苦しいしうるさいと思うこともありますが春のこの時期に繁殖し、冬季には熱帯の地域に渡って行きますが何と云ってもこの時期が繁殖に時期で、数本の葦を束ねてお椀型の巣を作り一夫多妻でオスの周辺にメスが巣を作りハーレムの主に収まっています。カッコウに托
卵させることでも有名ですね。
ヨシキリの話が出たら「天保水滸伝」
三波春夫で一席唸りたくなりましたね。
#♭ 利根の~利根の川風ヨシキリの 声が冷たく身をせめる
これが浮世か~見てはいけない 西空見~れぇ~ば
江戸へ江戸へひと刷毛 あかね雲
「滸」は「ほとり」の意で、『水滸伝』とは「水のほとりの物語」
という意味です。
令和2年 皐月 八 大
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