土瓶の取っ手?

土瓶
 「人の名前は土瓶の取っ手」と云っていた人がいましたが本当に旨い事を云いますね。確かに名前を呼ばれるという事は人間にとって心地の良い物です。上司に親しく名前で呼びかけられたら部下は嬉しくなります。名前を覚えて呼びかけると云うのは、自分の味方を作るためにも非常に有効な手段であります。次に会った時に、自然に名前で呼ぶことが出来れば相手との温度差がずっと上げることが出来ますね。そんなことを常々云っていた人は当時週刊朝日の名編集長だった扇谷正造さんでした。

そのフレーズを実践で活用していたのは当時絶大な人気を誇っていた田中角栄総理でした。初めて会う人にも、「やあ~やあ・・小林君元気だね」といきなり言葉を掛けらると、何で俺の事を知っていたのか・・と思うと気分が高揚して嬉しくなるそうです。人の心を掴む手っ取り早い方法は名前で呼ぶことであると云っていたそうである。そんなことが出来た人が「角さん」であった。

急須
その土瓶にお茶を入れるには取っ手を持って蓋を開けることから始まるが、その動作そのものが「名前を呼ぶ」ことであり容易に会話に繫がっていく事になる。誰でも解っていることであるが中々出来ない時もあります。

最近ではコロナ禍による生活スタイルの変化で使い捨てのプラスチックや紙コップが一段と幅を利かせ、外来語の氾濫と相まって最近では「土瓶」という言葉が聞かれず、むしろ懐かしく思えるようになってきた感があります。

土瓶と急須違い                                、持ち手の違いをいうそうです。 土瓶は文字通り土から作られているもので胴体の上部に持ち手がついており、熱を通しにくい素材(竹、籐など)が使われています。 急須は胴体の横に持ち手がついており、胴体と同じ素材で作られております。 

 令和3年 長月          八 大                                         








0 件のコメント:

コメントを投稿