「三四三(サシミ)の法則

 私が働き盛りの40代の頃、職人さんの仲間に人生の先輩である博学のお爺さんがおりました。私に教えてくれたことの一つに、会社と云う組織は社員のやる気(努力)で決まるのだと云う。自分の会社では従業員とは呼ばないで「スタッフ」と呼んで共に生きることの幸せを役員も社員と一緒に噛み締めて行くんだと云って「三四三の法則」と云う事を教えられました。

その人材には「三四三の法則」と云うのがありる、まず「人財」がある。この会社にとって「なくてはならない」社員でありスタッフである、自分の経験では三割いる。次に「人材」四割います、ただ会社に通勤するだけの社員で「指示待ちの人」が多い。直接的に会社の足を引っ張らないが仕事を創造的に出来ない人たちで、この人達に前向きに働いてもらう事が最も重要だと云われました。如何にして仕事の動機付けをして前向きに働いてもらうかが重要である。

問題は三つ目の「人罪」であります、常に怠けることを考え会社に貢献しようとはしないグループが三割ぐらいいるという。もちろん雇い入れた側にも問題はあるが簡単にやめてもらうわけにはいかない。会社も創業期を過ぎると、役員も社員も会社という存在にもたれかかり自分たちも自分たちの努力の無さを棚に上げ会社の業績が上がらないのは会社の上司のせいだと考える。

清蔵鉄道(チベット)
創業時には「人財」だった人たちが、あっという間に「人材」になりその内に「人罪」にもなる。人材同士が足の引っ張り合いをしているうちに会社はどんどん坂道を転げ落ち業績を転げ落ちてしまう。そこで先輩の御仁はこう云う。「経営者たる者は、常に社員と共に生きる」姿勢を持つことであり、全ての社員は会社に対して「感謝の気持ちを持つことである」教えて戴きました、全く素晴らしい言葉でしたね。    

 長月          八 大




















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