祖母の教え(山菜採り)

 新緑のまぶしい那須地方は私の田舎でありこの時期は山菜の宝庫である。子供の頃祖母の付き添いも兼ねて山菜取りに約一時間山道を歩く。裏山ではタラの芽、ワラビ、竹の子、ウド、ふき・・と山菜の取り放題宝庫でした。背負い籠の中には持っては帰れないほどの山菜のお土産で一杯です。

山菜採り
祖母が曰く、「あんまり取り過ぎると帰りが辛くなるから程々にしてまた来週に来よう」・・・山菜もまた纏まると重いもんだね。これもみんな山の神様のお陰だ、有難い有難いことだと・・・小さな祠の前で御礼のご挨拶をして帰路に就く。背負い籠の荷物が肩に食い込む、収穫した山菜は何と26㎏一気に疲れがでました。       山の神様に感謝です。

ワラビ は根元が柔らかく太短く、穂先の良く巻いたものを選ぶ、わら灰をまぶして熱湯につけ、水にさらしてアクを抜きます。二時間ほど水に晒してアクを抜く、御浸しにしたり生姜醤油で和えると酒の肴に油揚げが入るとこれはまた一献ですね。

うど(独活) 色が白く表面にうぶ毛が付いているものがお勧めです。皮を厚く剥いて短冊の薄切りにして酢水にさらしてから使います。剥いた皮は捨てずに千切りにして水に晒してきんぴらにするといい酒の肴になりますよね。

ふき(蕗) 鮮やかな緑色でみずみずしいものを選ぶ。アクが強く生のまま皮をむくと手が真黒くなるので、まず4~5分塩ゆでにしてから冷水にとり太いほうからむく。色美しく煮るには厚くした煮汁でさっと煮て、再び汁につけて味を含ませるように、煮すぎると味も悪く風味が落ちてしまう。

 新緑の頃の山々は山菜の宝庫でしたね~~~


 皐 月            八 大    
         

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