「わたあめ」の思い出
 この暑い季節に「わたあめ」の話とは如何なものとは思いますが?


「綿の木」の画像検索結果今年の夏祭りは終わりましたがお神輿や山車に繋がりながら子供たちは「わたあめ」に群がる、何故かあのふわふわ感が楽しくて今でも人気がありますね。

綿が取れることで知られる綿花はアオイ科の多年草で、夏にハイビスカスに似た形の淡い黄色い花を咲かせますが、これが綿の花とは云われてみても実感しません。 花は一日で萎んでしまいますがその二か月後ぐらいに硬い殻の中から真っ白い綿がはじき出されるようにして飛び出して来ます。不思議な花ですね。

「綿の木」の画像検索結果この綿を取り出し繊維として衣類などに活用されて無くてはならない布ですが、紀元前五千年ぐらい前からメキシコで栽培されていたことの痕跡が発見されていたそうです。

古代のギリシャ人はこんな不思議な花を見たことがなかったので「羊毛が生える木」があると云ったそうで後で大笑いになったそうです。

盛んに栽培されるようになったのは案外新しく十五世紀頃になってからで食用の油(綿実油)としても大いに活用されているのはご存じのとおりです。最近では園芸用としても人気があり鉢植えにして楽しんでいる仲間がおります。
                        平成308月       八大 


 縄文のヴィーナス

 「一万年の美の鼓動・縄文」展
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縄文のビーナス
土偶と一言で云うけれど3,000年~5,000年前の彫刻作品になる訳で、只々貴重品で素晴らしいものですね。
 縄文時代の火焔土器を見て岡本太郎が「芸術は爆発だ」と云って絶賛したことは良く知られたことでしたが素晴らしい物を改めて見ました。


 国立博物館で縄文の展覧会が開催されていますが、5,000年以上も前の本物の土偶や土器などが展示されています。考古学に興味のある方にとっては大変に貴重な発掘
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仮面の女神
品ですね。

 あの時代に何を思ってこれらの物を造り出したのか「国宝だから素晴らしいんじゃなくて、素晴らしいから国宝なんだ」と今改めて本物に対峙して観ますと何故素晴らしかったのかが分かるような気がします。

 縄文時代の土偶とですから素朴で荒々しいことを想像しますが、一つ一つを見ますとよく観察されており芸術作品
kokuhodogu
合掌土偶
です。
狩猟採取の生活が長く続いた様ですが、こんな時代に生まれた縄文人たちはどんなことを思っていたんだろう、物の本によるとその時代は平和な時代が長く続いたとも聞きましたが。
 縄文のビーナスに対面するとあまりにもふくよかで圧倒されます。お腹の膨らみ具合からして妊婦であることが一目でわかりますし,おおらかな姿からこの時代では平和な時代が長く続いたのではないかと想像できますね。
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縄文の女神

 現在の私たちは健康第一を合言葉に長命を願ってきた結果
が、血圧が高いの血糖値がどうのコレステロールが高いのと
こうのと悩んでいますが、健康は目的ではなく手段でありま
す、その先に何をしたいのかを早く見つけられるとイイです
ね。
 本当の平和で楽しい生活はあの頃だったのかも知れないと
思いますね。



(国宝の土偶が勢ぞろいしました)
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中空土偶



     平成30年8月         八大













 槿 (むくげ)


この時期あちこちに今は盛りと槿の花が咲いていますが、朝に咲いて夕に萎れる槿は日本では儚さの象徴とされますが、韓国の国の人々は苦難をしのいで発展していく民族や国民の姿を花に託しているように感じます。
一輪の花は短命ですが一つの木としてみれば次々に咲いて秋まで果てることはないのです。

だが思い出すのは韓国ではムグンファ(無窮花)とも呼ばれて2,013年には親子二代にわたり大統領になったパククネ(朴槿恵)になりましたが、セオウル号等の大事故や政権をゆるがす大事件に発展して政権の座から引きずり降ろされることがありました。

アオイ科の芙蓉族の落葉樹で別名モクゲとも呼ばれている。過去の一時期には短命な花と云うことで「きらい物」「嫌花」として祝儀の席などでは避けるべき花として挙げられていた時期があったと云われたそうですが最近ではその清楚な姿が見直されているようです。

ムクゲは花のはかなさが一期一会の茶道の精神にも合致するとされ、現代ではもっとも代表的な夏の茶花となっている。この語句が「わずか一日の儚いの意に取られて、「槿花一日の栄」「槿花一朝の夢」といったことわざをも生んだ。

俳句では秋の季語であるが、松尾芭蕉は
     「道のべの 木槿(もくげ)は馬に くはれけり」
                という句を詠んでおり、

小林一茶も、
     「それがしも 其の日暮らしぞ 花木槿」
                 という句を詠んだ。

またアララギ派代表的な歌人斎藤茂吉は・・詠む

雨はれて心すがしくなりにけり 窓より見ゆる白木槿(しろむくげ)はな」と

                            
                                      
                       平成308月       八大