日本人の心根を継承
私たちが当たり前に行われてきたお宮参り、七五三、成人式などの子供の行事や七夕、お盆、お月見など季節の行事なども、私のような世代にはそれらの意味が段々と伝わらなくなってきている。祖父母や親の代から正しく教えられてこなかった社会に。考える機会がないと「人のせい」にするのは恥ずかしいけれど現実である。
そんなとき改めてその意味を考えて見たことはなかったが自分が親となり孫をもって子供の行事に関わってみたとき知らないで済ませてきたことが今にしてその意味を知ると、日本人としての大事な何かが欠落していることに気付いてしまう。
日本の年中行事の中にはその季節に合わせてそれぞれに特徴あるものが多い。子供のこと、家族のこと祖先のこと食べ物、気候それぞれの安定安心を望む気持ちの中には常に自分だけではなく自分より人をと、いう他者を思いやる気持ちが込められていると思われる。利己ではなく利他を求めて、他者と協調して自然を尊び健康であることを最高の価値観としているのではないかと考えます。
翻って、現代の若者でありますが電車の中でお化粧をし、云われたことしかできない若者を見ると寂しく思う。少なくとも人に不愉快な思いをさせない振る舞いとは何か、人の役に立つにはどうすれば良いかと、他者を意識した考え方は毛頭ないようである。
私は日本人に生まれた以上日本人の心根を後世に継承していく責任があると思う。そのためにも日本人の底流にある美しい価値観を、古来より伝わる伝統行事の中から学び身に着けていかねばならない。祝日やハレの日の在り方についても
もう一度考えてみることがっ重要であると考えます。
令和元年 九月 八 大
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