湯楽の里にて

 最近の異常気象には私たち年寄りには付いていけません。今朝も朝から気温は上昇して33℃を超え身の置き所が見つかりません。何処かに涼しいところは無いかと頭を巡らせてみるとありましたありました近くのスーパー銭湯「湯楽の里」です。いつものようにお決まりのサウナから寝湯へのパターンは見上げる青空の解放感は、札幌行きの定期便だろう。下界から見える青空の姿は北へ北へと涼しい風の中へ向うかのようだ・・!

湯楽の里(春日部)
湯楽の里は20年ほど前に開業したと云い、湧出温度は43℃で開業後も安定した湯量もあり多くの利用者に恵まれファンも多い。泉質は舐めると海水を感じさせるようで保温効果は高く寝床に入ってからもその効果が感じられる。湯楽の里では人工の高濃度炭酸ガス発生装置を導入して利用者に答えているという。欲を言えば最近では混雑が激しく日光浴や寝湯のスペースが混雑しており、ゆったり感が失われているようだ。

ブクブク泡の出る湯船に入って居眠りから覚めると、何処かで見たような顔が見えた。こんなところで見かけるとは・・? 誰だったかな・・咄嗟には思い出せない。やっと思い出したのはグラウンドゴルフ仲間であるTさんだった。

最近はお顔を見ませんでしたが・・その後は如何ですか?との声に、先週から夏休みに入ったので暇が出来、朝風呂に来ましたと悠々自適に語る。そう云えばまだ午前中でした。今迄にもこんな時間があったんでしたね。何かに追われている生活の毎日でしたが考えてみると、何かを追っていないと何となく不安だった気がしていました。今からでも遅くない自分の時間を作りそれを自分の為に使おうと思う!

 文 月            八 大




蓮の花

蓮の花
昨日、昼のニュースで関東周辺の梅雨明けの発表がありましたが、これはほゞ例年に近い日付であるそうです。これから梅雨明け10日暑い日が続くのは覚悟しなければなりません。お寺の本堂などで、蓮の花の絵や飾りなどを見かけると改めて極楽浄土を意識することでお盆様が来たことを気づかされます。

花の季節以外にはその存在に気付きづらい沼地から、梅雨の時期にすっと大きな一輪の花を咲かせる姿は他の花々とは明らかに異質に見えます。夏の日差しの中、堂々とした清廉無垢の花の姿は神秘さを感じざるを得ません。生花店で並ぶ蓮の花を見ると改めてそのことを感じます。

先ごろ内牧公園に毎年のことですが蓮の花を見に出かけていました。蓮の台に浮かぶ蓮の花は毎年変わらず何処に行っても人の気持ちを落ち着かせますね。多くの仏教を信仰している私達には身近に高い敷居を感じさせず 

鮮やかなピンクや白色の花を咲かせる蓮。インド原産のハス科の多年生水生植物で、地下茎から芽を伸ばして水面で葉を出します。古名である「ハチス」とは花托の形が蜂の巣に見えるからだとされていますが、他にも芙蓉、池見草、水の花と云った別名を持っているそうです。

この蓮の根がレンコンとして食べられていますが蓮の実はその多くが食用になります。「ハスの実」と呼ばれる果実にはでんぷん質が豊富な他に、中の白い種は中国や台湾では餡にしてお菓子に加工されています。若芽や花もお茶として利用されているように、人間にとっては捨てるところがない植物なのですね。

この蓮の果実は皮が非常に厚く、中をそのままの状態に保つことが出来るそうです。嘗ては遺跡から発見された二千年前の種から発芽して花を咲かせたことがニュースに取り上げたことがありましたね。二千年前の花が現代に咲くと云うことはロマンを感じさせますよね。

 文 月              八 大








枝豆の話

茶 豆
 ビールのおつまみとしてのお馴染みの枝豆は大豆の未成熟の豆のことを指し、完熟すると大豆になります。緑色しているものの品種としては味噌や豆腐などの原料となる大豆と同じです。植物分類学上、枝豆は野菜類に属しますが、完熟した大豆は豆類となります。 枝豆という名前は、枝付きのまま収穫されることが多かったことに由来するといわれています。

タンパク質が豊富に含まれている大豆ですが一方で有毒なタンパク質であるプロテアーゼ・インヒビターやレクチンが含まれているため生で食することは出来ないそうです。そのため枝豆のように茹でたり、加工食品にしたりして、食べるのが一般的で、日本では奈良時代には茹でた枝豆を食べていたという記録が残されていたと云われています。

大豆は健康食品として海外などでも多く食されているそうです。毎年五月から七月にかけて大豆は枝が分岐ししているところから紫色の小さな花を咲かせます。その花が自家受粉して作られた種が、サヤに包まれた大豆と云うわけです。

「枝豆」とは大豆の未成熟の豆のことを指し、完熟すると大豆になります。 大豆が熟す前の緑色の状態のときに収穫したものが枝豆なのです。 植物分類学上、枝豆は野菜類に属しますが、完熟した大豆は豆類となります。 枝豆という名前は、枝付きのまま収穫されることが多かったことに由来するといわれています。

「ダダ茶豆の話」 山形県鶴岡市郊外の白山地区で生まれた在来の枝豆でこの地域の特産品で、噛めば噛むほど味わいがあり旨味と甘みが広がる美味しさは「枝豆の王様とも呼ばれていますよ。茶豆の一種で;さやに茶色いうぶげが生えているのが特徴で、わずか数軒の農家が江戸時代からその美味しさを守り続けているそうです。

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サラダ記念日

「この味がいいね」と君が言ったから7月6日はサラダ記念日  俵 万智1987年

軽やかな口語体で若者の日常を詠んだ俵万智さんの歌集『サラダ記念日』が刊行されたのが1987年でした。今年でもう37年になるんですね。

サラダ記念日

与謝野晶子以来の天才歌人と話題になって鮮烈なデビューが話題になった歌集は社会現象となった。発効から7か月目には200万部を超えて「何の変哲のない子の歌集がどうしてこんなに話題になるのだろう」?と不思議がられていました。その当時の小生も何がそんなに凄いの・・不思議に思っていました。 

その後に改めて読み返してみると俵万智さんの瑞々しい感性と美しい言葉を紡いで行くセンスに圧倒されたことを思い知らされました。何処からあんなフレーズを思いつくんだろう・・・凄い人だですね。改めて非凡さを感じましたね。

天才歌人は今でもさまざまな賞の選考委員や新聞歌壇の選者などを通して、短歌の魅力を伝える活動を続けています。SNSの発達でコミニュケーションは手軽になりましたが心に響く美しい言葉は大切にしていきたいものですね。


 文 月             八 大

半夏生(はんげしょう)

高島易断所編集の運勢暦があります、二十四節気の他に雑節と云う項目があります。夏至から11日目頃に一般的には梅雨明けの頃、半夏と云う薬草が生える時期にあたる。この日に合わせてタコを食べる風習が関西以西に多くあるそうです。

半夏生(はんげしょう)
半夏生は土用や八十八夜と同じく、日本独自の暦である雑節のひとつで今年は7月1日がこれにあたります。中国由来の旧暦(太陰太陽暦)『七十二候(しちじゅうにこう)』では、この日から5日間を『半夏生ず』としています。

半夏生は農作業の大切な節目とされており、この時季は「夏雨(はんげあめ)」と呼ばれる大雨になることが多いので、それまでに田植えを終えないと、半夏半作(はんげはんさく)といって、収穫が半分に減ると伝えられてきたそうです」

半夏とは、カラスビシャクというサトイモ科の山野草のことです。面白い名前の理由は、苞(ほう)の部分をカラスが使うほどの小さな柄杓(ひしゃく)に見立てたからです。不気味で嫌われもののカラスが、小さな柄杓を使ってチマチマと水浴びなどをしているところを想像すると、ほほ笑ましく感じます。カラスビシャクは夏の半ば頃に生え始めることから『半夏』、その時季を『半夏生』と呼ぶようになったのでしょう」

蛸(明石のタコ)
『半夏蛸(はんげだこ)』と呼ばれるこの習わしは、とても理にかなっていると思います。きつかった田植えまでの農作業を終え、更にこれからの厳しい夏を過ごすため、タウリンを豊富に含むタコは体に良いと云われた。古くから解毒作用があるとされてきたタコを食べて身体の毒を洗い流すとも云われた。明石のタコは「ハレの食」鱧と共になくてはならない行事食と云われていま。

 半夏生             八 大