インディアン・サマー?


インディアンとサマーの組み合わせなんて、私はあまり聞いたことはなかったけれど、どんな意味があったんでしょう?

 北米(ニューイングランド)における晩秋から初冬にかけて風が弱く穏やかで暖かい日が続く、11月から12月の初め頃の時期を云うそうで現在では英語を話す各国でも用いられ英和辞典でも、日本の「小春日和(こはるびより)」として引用されています
 
 人の人生や時代が落ち着いてきた晩年の頃、穏やかで落ち着いた生活の続く時期と云ことですネ。ネイティブアメリカン(先住民)たちは冬に向けて秋に狩りをして暖かい日が続くと動物たちは活発になるので苦労せずして狩りが出来、収穫物を貯蔵する作業もあり何かと忙しい時期でもあります。また植民者間では植民地をめぐる争いが行われており、奪われて土地を取り返すために襲撃が多くなった時期に当てはめて、インデアン・サマーとよ呼ぶようになったとも云われていたそうです。

 日本では古くから冬の季語にもなっていますが、おおよそ11月ごろより12月の初旬ごろの時期で晩秋から初冬にかけての頃に見られる暖かな晴天を小春日和と云って愛される季節です。田んぼの稲刈りも終わり神様に捧げる新嘗祭も済んでから、疲れをとるため仲間や家族同士が一年の疲れをとるためにのんびりと近くの湯治場に行く人たちも多くおりました。自分に対する癒しであり年に一度の贅沢な日々であります。

 こんな話になると私が子供の頃、近所のおばあちゃんたちが縁側に出てお茶をすすりながら世間話を楽しみ漬物を自慢している姿が思い起こされます。そばには猫がけだるそうに欠伸をくりかえしている貧しいけれど平和な暮らしが蘇ってくるように感じられますよね。

 令和元年   11月        八 








        















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