生姜の効用

生姜の話 「生姜科・多年草植物」

生 姜

中国では、紀元前から栽培され、香辛料、薬として重用されてきた。漢方の生薬のひとつで、生薑【ショウキョウ】と読む。生姜はそれを略したものだそうだ。渡来時期は定かでないが、和名を【くれのはじかみ】といい、平安時代の「延喜式」に、その栽培方法、保存法も記されているそうです。

江戸初期の本草書「本朝食鑑」には、(近ごろ新しい根を生梅とシソの葉を一緒に塩づけにして年を経たり、あるいは味噌漬け・粕漬・蜜漬けにしたりする。また老薑は、日に乾かして貯蔵しておき、薬として服する。旅の具としている)とある。江戸時代の人たちは、梅干に漬けて日々愛用し、乾生姜をもって旅をしたというのだ。

    生姜の畑
    「生姜の効果」
  • 血行促進や体を温める効果がある
  • 胃腸の働きを助ける
  • 食欲を増進する
  • お腹の調子を整える
  • 殺菌作用がある
  • 抗がん効果があると考えられている
血行の促進のためには生の生姜に多く含まれる辛み成分のジンゲロールが作用し一時的に発汗を促す作用があります。夏のむくみ対策や体に熱のこもり易い人にはお勧めとのことです。また冷えが気になる場合には温かいスープやカレーなどの煮込み料理に刻んだ生姜を加えると発汗作用も働き良いことづくめです。また日本最古の医学書と云われる医心方(いしんぼう)では生姜はカゼの薬としても紹介されています。
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「熊」の話

青森県下北半島の地で熊に出会ったことがありました。それは下北原発(しもきたげんぱつ)の真向かいにある山裾をノロノロと走っているときに、藪の中から何と熊が出てきた。よく見ると体長が50㎝ほどの子供の熊でヨチヨチ歩く程度で歩き出しました。仲間の一人が、早く逃げろ!と声をかけてくれたのを合図に速度を上げると、親熊が現れジッと睨みつけていました。小熊がいる時の熊は特に注意が必要だと云われました。

 日本に生息する熊が今年は何かと話題になりましたね。民家の物置に入って3日間も捕獲できず住民の人は新聞沙汰になり大騒ぎでした。北海道では「ヒグマ」本州などでは「ツキノワグマ」がよく知られております。雑食性で動物の肉や果実、木の実などを食べ、寿命は二十年から三十年ぐらいと云われております。

古来より漢方薬として熊の胆のうを原料にした「熊胆(ゆうたん)」が強壮剤や解熱剤として、熊の手のひらが高級食材として、熊の掌が珍重されてきました。また昔話の「金太郎に登場したり」、年老いた熊は鬼熊に変化すると云う言い伝えがあったりと、日本人になじみの深い動物として知られています。

近年では山間部と人間の居住域を分ける里山が失われているため、冬ごもりの食料を得ようとした熊が人里で人間と接触したり、農作物を食い荒らしたりしたりする問題が深刻化していますね。野生の熊たちにとっては云いたいことは一杯あるでしょう。これからは自然保護と日本社会に根差した問題として取り組まなければならない問題であります。

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18歳と81歳の違い

以前から 気になる言葉」がありましたが小生80代を進行中です。先輩の皆さんからの的切なるお言葉を有難うございます。


 恋に溺れるのが18歳、風呂に溺れるのが81歳。  

 道路を爆走するのが18歳、逆走するのが81歳。                

 心がもろいのが18歳、骨がもろいのが81歳。                 

 ドキドキが止まらないのが18歳、動機が止まらないのが81歳。         

 恋で胸詰まらせるのが81歳、偏差値が気になるの18歳。            

 血圧・血糖値が気になるのが81歳、まだ何も知らないのが18歳。        

 まだ何も知らないのが18歳、もう何も覚えていない18歳。          

 自分を探している81歳、皆が自分を探している18歳。

笑っていられない自分も此処におります。

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ピンからキリ

古利根川の一本桐
「花札」の世界では、一月の松から始まって二月は梅、三月は櫻、四月は藤と進んで12月は桐となります。古利根川沿いの児童公園際には一本の「桐の木」が寒そうな姿で精気なく春を待っているようで可哀そう。手入れもされず野放図に扱われている姿は余りにも可哀そうです。あの夏の暑い日光を浴びていた頃の生き生きとしていた姿は何処へ行ったの?

俳句で「桐の花」は初夏であり桐一葉は秋であります。それ以来だと思われますが「桐一葉 落ちて天下の 秋を知る」一葉とか、一葉落つと云っても桐の事だとわかります。それなのに季語から外れた桐が何故12月なのか不思議に思っていました。

それを見つけました。言語学者の金田一春彦先生の話によると、これは天承カルタに由来すると云う。このカルタはではⅠの札をピンと云った。サイコロの目と同じ名で、第一、はじめの事であり、そして10をキリと呼んだ。キリは「クルス(十字架)」なまりで、或いは「切り」の意と云われる。

始めから終わりまで、最上等から良くないものまでを指す「ピンからキリまで」はここから出たと云う。その語源はポルトガル語で 「ピン」は1,「キリ」は10の意味から転じて優劣を表す使い方に 「ピン」はポルトガル語のpinta (点)の意から、「キリ」は、ポルトガル語の cruz(クルス「十字架・十字形」の意)からだと言われています。 日本語ではなかったのですね。

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白菜とキムチ鍋

 季節が寒くなってきたこの頃、スーパーの店先には鍋料理には欠かすことが出来ない冬野菜の白菜です。今年も大きな白菜が並ぶ季節になってきました。「鍋の季節」がやってきましたね。スーパーの店先に大きな白菜が店先の目立つところに並んできましたが 

白菜 食物繊維やミネラルが豊富で鍋料理以外にも浅漬けやキムチにも利用されていますね。日本では漬物以外ではあまり生で食することはありませんが、アメリカやヨーロッパなどではサラダとしてそのまま利用されているそうです。生のままではそれなりの量があっても、鍋で煮込んでしまうと量も少なくなりますし、カロリーも低いので野菜をたくさん食べたい人やダイエットしたい人にはうってつけの野菜と云います。 

白菜の原産地は中国だそうです。江戸時代前には日本にも伝わっていたと云いますが、野菜として普及するようになったのは昭和時代になってからと云われています。以外にも最近の事と云われていますが・・・そうなんですかね?

キムチ
キムチ鍋 元々朝鮮半島の厳寒期に備えた保存食であり、野菜を塩漬けしたものから始まったものと云われています。これに香辛料としてニンニクや山椒などを加えるようになったのが、キムチの原型であるそうです。1,700年代に日本から朝鮮半島に唐辛子が伝えられると、栽培や加工が容易な唐辛子が山椒に代わって用いられるようになったと云われています。この時季食卓には欠かせない物になっていますね。


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