尺山寸水(せきざんすんすい)

遠く富士山を望む
 何んだこりゃ・・・こんな言葉があったのか、どんな意味があるのか全く解らないので少し深堀してみました。

今年の夏の暑かった時期に高尾山に登り、遠くの景色を見ていつもの感動を覚える。高い山の上から見下ろした景色はいつもながら気分が膨らむ。目線を高くすれば、自分の人生や世の中の物事は何と小さなことに見えますね。

人は転ばないように注意するために下を向いてしまうことが多い、目線を上げて見よう。違う景色が見えてくるはず、そして厭なことがあった時には高い場所に目線を置いて物事を考える。人生は勝ち負けではない、きっと自分が大きな心で受け入れることが出来る筈だ自分を信じて一歩一歩進もう。

人生は晴れた日も曇りの日もある,雨の日も嵐の日もある。でも周りが変わっただけで、元々の自分自身は少しも変わってないことに気がついて欲しい。自分がしっかりしていれば良いのだ。いつかは状況は変化して快晴の素晴らしい日になるでしょう。その日によって風景が変わる富士山も、山自身は全く変わってはいない。他人からどう見られていても、自分自身が誇れる姿があればそれで良し。

「晴れてよし曇りてもよし富士の山 元の姿は変わらざりけり」 ~山岡鉄舟~

 霜 月            八 大









ハイビスカス 

我が家のハイビスカス
花の少ないこの時期に、我が家の窓辺には大輪のハイビスカスが今日で10日間も大きな欠伸をしたような感じで開いております。その大きさは現在の直径はなんと13cm、伸び伸びと育って我が世の秋を満喫している様子です。チョット態度が大きいですがね?

ハイビスカスは、アオイ科フヨウ属の常緑低木で、赤、黄、白、ピンクなど色鮮やかな大きな花を咲かせます。熱帯・亜熱帯原産で、特に温暖な地域では庭木として親しまれているそうで、寒さに弱いためそれ以外の地域では鉢植えで冬越し管理が必要とのことです。開花時期は5月から10月頃と云いますが今年の花はなんとなんと・・、次の蕾が今か今かと出番を待っているようでビックリです。

そのハイビスカスは和名で「扶桑花(ぶっそうげ)」と呼ばれます。これは中国ではハイビスカスのことを「扶桑(ブッソウ)」と呼んでいたことが由来だと云 われています。扶桑とは中国で東の日が出るところにある神木と云う意味で、温かい場所を好む花であることからこう呼ばれたと考えられたと。  

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「五香の儀式」

砂 糖
昔の 中国においては生まれた赤ちゃんに乳をやる前に、「五香の儀式」を行ったと云い伝えられた云います。それは「酢を嘗めさせる」「塩ををなめさせる」「苦い薬を嘗めさせる」「棘のあるカギ蔓を嘗めさせる」最後に「砂糖を嘗めさせる」ことを行ったと云います。

この世に生まれた赤ちゃんに人生は酸っぱく辛く苦く痛い目に遭わなければ甘い物にはありつけないことを身を持って体験させると云います。今もこの習慣が残っているとすれば素晴らしいことですがね?

今の世の中生まれた時から過保護に育って親としては愛情を注いでいることになるのだろうが ひよわな人間が多すぎると思われます。チョットした困難に直面すると簡単にギブアップだ。最近では、せっかく高校や大学に入学しても中途での退学者が多くなったと云います。

何事についても先憂後楽を常とすることをお勧めしたいものです。初めから楽をしようと思うと後で苦労をします。今の食生活を考えてみるとよくわかります。生活水準の向上で常日頃から美味しい物、贅沢なものを食べているため正月になってもご馳走と云われるものはないに等しい。

現在の若者たちは、仕事の面においてもキチンとした下済み生活を味わってないからか、困難な仕事に直面すると簡単にギブアップし挫折してしまう。何事においても初めの段階から辛いことに対処して、それを乗り越えていくことが大切な事だと思います。


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土垂(どだれ) 里芋のこと

里芋の収穫
 今年は我が家の坪庭に里芋を4株程を植え込みました。すくすくと育ち道行く子供達が大きな葉っぱを見て雨傘の話をの話をしていましたが、お年寄りの一人がこの葉っぱは土垂(どたれ)とも云うんだよと・・・。

聞いたことの無い言葉に唖然としていると、店頭に並ぶ里芋の中で、もっとも一般的な品種が「土垂(どだれ)」だそうです。全国各地で栽培が行われていますが、特に生産量が多いのは関東地方とのこと。保存性がよいことから周年を通して出荷されていますね。

生産面では子芋と孫芋を収穫でき1株からの収量が多いのが魅力です。この点も普及率が高い理由だそうですね。ちなみに土垂というちょっと変わった名前は、大きな葉が垂れ下がることから付けられたとか、何か可哀そうな名前ですね。

土垂を選抜して開発された新品種も生まれているそうです。千葉県で育成された「ちば丸」は形がそろいやすく、土垂れに比べてぬめり成分が少ないのが特徴。皮がむきやすくて扱いやすいのがポイントだそうです

今朝、早起きして一株だけ掘り起こし収穫してみると24個の子芋が取れました。それは子供の頃に家族みんなでおやつとして食べた里芋でしたね。戦後のこの時季ヒモジイ思いをして食べたそのころを思い起こしますね。_


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