 |
| ヤマホウシノ夏 |
冬木立」とは葉をすべて落とした冬の木々が並んでいる風景を表す言葉です。青々とした葉が繁れる夏の木々とは正反対の姿をしており、冬の寒さを感じるとともに見ている人を何処か物悲しい気持ちにさせますよね。我が家の坪庭にも15年来、居座って古利根川を眺めている「ヤマボウシ」ですがこの時季すっかり葉を落とし寒そうな姿は寂しい限りです。
 |
| 冬木のヤマホウシ |
落葉樹や「常緑樹など種類を問わず葉が落ちて枝がすべてあらわになている樹を一般的に「冬木」と呼び、この樹が並んでいる風景を「冬木立」と呼ぶそうです。ヤマホウシノ枝に葉は付いていませんが雪が降り始めるとその枝には真っ白な雪の花が開き、冬ならではの光景へと変貌します。初冬を迎えた此の時季に木々の葉っぱたちは、すっかり落ちて幹や枝があらわになって身軽になりました。この寒々しい裸木のことを「冬木(ふゆき)」と云うそうです。それらが立ち並ぶ様子を「冬木立(ふゆこだち)」と云い、俳句の季語にもなっています。
一句 古利根の 流れ待つ冬 木立かな 八 大
師 走