くちなしの花 |
「梔子」の名前の由来は諸説あるそうですが、一説に「果実が成熟しても実が開かない」それで「くちなし」と云われたとか。平安時代初期の「古今和歌集」の歌にも「山吹の 花色衣 主や誰 問へど答えず くちなしにて」(素性法師)という歌があるそうです。また「嫁にもらうくちなし」と言って、女の子がいる家は植えてはいけない風習もあったとか・・?。
「梔子」の花言葉、「私は幸せ者」「喜びを運ぶ」など、ポジティブなものばかり。」醇な香りと「幸せ」のイメージはぴったり。白一色の「梔子」は西洋では「天使が地上に降ってきた花」と云われ、とても縁起のよい花といえます。
アメリカでは男性から女性にダンスのお誘いとして贈られる花で、甘い香りが女性の喜びや幸せを表しているとか。花言葉の「とても幸せです」はここから付けられたといわれています。
一方、日本では、名前の由来になっている「実が熟しても口が開かない」様子から「音をあげない」「まっすぐに黙々と努力する」と吉花とされる一方で、「くちなし=くちがない」と疎まれる習慣も…。「死人に口なし」という言葉もあるため、怖いイメージをもつ人がいたのかもしれません。
遠い昔、誰もが口ずさんだ「くちなしの花」ありましたね!
雨 月 八 大