昨日は立春を迎えました、今年の冬は例年になく寒い日が続きますねとの挨拶が交わされていましたが心から待ち遠しかったですね。そんな中最近ほとんど見かけなくなったものに「立春大吉」のお札があります。春先に蕾がしぜんと花開くように、天地自然の正しい神気を戴き万民に福をもたらすと云われる縁起ものです。「春が始まる節目の日」
私達の生命は正しい生命秩序を維持することにより、終わりのない連続的な生成発展を遂げて行きます。「歳」の生命は四季ごとによみがえり、草花や樹木は後の世に命を残します。人もまた親から子に継ぐことにより、命は子孫に受け継がれていきます。新春の光に新たな光を授かり、草花の息吹と共に力強く歩みを続けます。暦の上では春になりました、今年くらい皆が待ち望んでいた歳はなかったのではないかと思います。憎きコロナめ! 東風(こち)吹かば匂起こせよ・・・と歌に詠まれる東風とは春風を云いますが何で? 春風というのは南から吹く暖かい風のはずなのになぜ東風と呼ぶのかと思いませんか?。それは元々暦の七十二候が中国から渡ってきたことの名残であります。中国で親しまれる陰陽五行の思想で、春は東を司るから東風と呼ぶそうです。
「東風吹くや 耳現るゝ うない髪」 春風が吹き、幼い子のうなじのあたりで束ねた髪が風にそよいで耳が現れます。
令和3年 如月 八 大
立春大吉。。
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