先週、お盆のお詣りに檀家のお寺さんに伺ったら今年も「百日紅」の花が迎えてくれました。もう何十年となくこの道でこの時期に出会っていますが最近は同じ紅色がより鮮明に見えることに気がつきました。百日紅は変わっていないので自分の心が変化しているのでしょう。何故なのか分かりませんが・・・不思議な感じがします。
百日紅の名前の由来は唐の時代から宮廷に植えられていますが、この時期次から次へと百日間にも亘って花を咲かせているので、百日紅(ひゃくじっこう)と呼ばれるようになったそうです。また「さるすべり」の語源は日本独自のもので成長すると高さが10ḿ近くにもなり幹がつるつるして滑りやすいので「木登りが得意なサルでも滑って登れない」という比喩でこの呼び名になったと云われています。原産地は中国の南部ですが今では東南アジアからオーストラリアにかけて広く分布しています。樹高は7~8mの落葉樹でお寺の他公園や街路樹として植えられており小学校の校庭などにも見かけます。多いのは紅色ですが白色や濃いピンクも見かけますね。花をよく見ると、ふちが縮れた小さな花がまとまって穂のように踊っているように咲いていますよ。
花言葉としては雄弁、愛嬌、不用意などいろいろありますが「雄弁」は枝先に花が群がりサルスベリの華やかな咲きっぷりに由来すると云われます。また花をこすると葉や花が揺れ、盛んに話しているように見えることからその名が付いたとも云われています。
令和3年 葉月 八 大
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