中秋の名月

お月見
今年の夏は記録的な暑さが今でも残っていますが暦の上では「中秋の名月」の頃となってきました。この時季秋の虫達も草叢の中でじっと出番を待ってます。夜間もまだまだ少し蒸し暑さが残りますが、草叢を覗くと出番を待っている虫達が蠢き始めています。夏から秋への季節の移り変わりを感じられそうです。

今日、旧暦8月15日に出る月のことを「中秋の名月」と云われます。 昔から秋の収穫を喜び感謝する祭りの日として家族や親しい友人、恋人などと月を愛でながら 昔から秋の収穫を喜び感謝する祭りの日として月見団子のように月にちなんだものや秋の収穫物を食べたり、お供えしたりしていました。 また、災いや邪気を遠ざけるために、「秋の七草」のひとつであるススキを供える風習もあります。  
 
その昔、農民達は月の満ち欠けで時の流れを計り、季節の変化を感じ取って農作業をしていた。そんな農民たちにとって、秋は作物の収穫時期です。月が満ちた姿を模した丸い団子は豊作への祈りや感謝は勿論、物事の結実や幸福の象徴ともされ供えた後のお団子を食べることで健康と幸福を得られると考えられていたそうです。

お月見のお供えと云えば月見団子ですよね。平安時代に中国から伝わった風習と云われている伝統菓子である「月餅」を備える風習がありますが、日本ではイモ類や豆類を供え形を変え今の月見団子になったそうです。月がよく見える場所にちゃぶ台を置き十五夜にちなみ、15個の団子を大皿にうず高く盛るのが昔ながらの伝統的な供え方。山のような形に団子を積むのは、一番上の団子が霊界に通じると信じられていたからとも云われています。


 長 月             八 大





















秋野菜と御山洗い

 「食欲の秋」と云う言葉にふさわしく、秋になると元気で健康な土が育んだ根っこや葉っぱ、イモ類やキノコなどが旬を迎えます。秋は季節の変わり目のため、夏の暑さによる疲れとまじかに控えた冬のせいで体調を崩しがちです。秋野菜に含まれる豊富なビタミン・ミネラル・食物繊維は夏に蓄積した疲れを癒し、腸内環境を整え肌荒れなどを改善すると共に寒い冬に備えた体力づくりに役立ちます。

秋の野菜
里芋は弱った胃腸のケアや体を温める効果があり、ビタミンCが豊富なブロッコリーとの相性は良好です。茄子は一般的に7月から8月が旬の夏野菜とされていますが「秋ナスは嫁に食わすな」と云うことでわざがあるように、初秋に収穫されるナスは身がしまっていて種が少なく、特に美味なるものとされている。

生姜も本来は秋きが旬の食材だそうです。9月から10月ごろの収穫期に採ってすぐに出荷される生姜を新生姜と云います。色が白くて繊維が少なく、非常にみずみずしいのが特徴です。この時季テレビでもすっかりお馴染みとなった栃木産の岩下の新生姜も頑張っていますね。

お山洗いと云う言葉があります。富士山麓地方で陰暦7月26日に降る雨のことを「御山洗い」と云います。聖なる山を清め洗い流すさまにたとえた素敵な言葉です。厳密には富士山を指すのでしょうが各地方の霊峰にも当てはめて、この時季に山に降る雨を「御山洗い」と呼んでいるようです。きれいに洗われ水分を取った山々はこれから黄葉し、あでやかに「山装う」へと向かいますよ。

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今、米騒動?

 このところ俄かに、わいわいガヤガヤと聞こえてくるのは「お米の話」です。現在の農林水産相は27日の閣議後記者会見で備蓄米の放出について要望があったが、民間流通が基本のコメの需給や価格に影響を与える恐れがあるため、慎重に考えるべきだ」・・・と語った。それって何ですか?。

農水省が放出するのは、小売店や卸売業者など民間が抱えるコメの在庫が著しく減り、需要に追いつかない恐れが高まった時。緊急に調査したうえで専門の部会を開いて検討する。最終決定者は農相だ。民間には在庫はありますと農水省の大臣が云う。現状について、農水省の立場は「民間に在庫はあり、備蓄米の放出が必要な状況ではない」というのが基本線だと言う。現在は民間には在庫は一杯ありますと農林水産大臣・・。それってどういうこと! 

日本人の主食であるお米、もともとは中国の野生種で調べによると、日本に稲作が伝わったのは6千年前だという説があります。稲は田植えから約100日で穂が出てすぐに花が咲きます。諺で「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉がありますが、これは人格者ほど謙虚になると云う意味ですよね。

稲刈り
又、雷のことを稲妻と云いますが、これは稲穂が実る時季に雷が多く昔は雷が稲を実らせていると考えられていたことが由来となっています。近年では一人当たりのコメの消費量が減少していますが、コメ不足に対応するはずの備蓄米だが何で農水省は放出に否定的なの?

新米が本格的に出回る9月末頃には品薄は解消すると云う、スーパーなど小売店の関係者も一致した見方と云います。現状の品薄感から新米への期待は大きく価格は上昇するばかりに感じられます。現在の値上がりラッシュの家計にとっては重しになるが、備蓄米の放出になれば米価を抑えることが出来ますよね。現在、農            水省は価格対策としての備蓄米の吐き出しには全く否定的な様子            です。 備蓄米を何故放出しない?  庶民は怒ってますよ!!

農林水産大臣殿  スーパーのコメ棚は空っぽですよ!

 葉 月            八 大










秋刀魚の思い出

「秋刀魚の歌」 あはれ秋風よ、情(こころ)あらば伝えてよー                                  男ありて 今日の夕餉に ひとり さんまを食ひて 思いにふける と。 佐藤 春夫


 いよいよ私達庶民が待望のサンマの季節がやってきました。今朝も新聞できれいな水の流れる河原で家族連れの仲間が、さんまパーティを楽しんでいる様子がに記事が載っていましたね。秋といえば絶対に欠かすことのできない魚がサンマですよね。

自分が子供の頃、父親に草履を履かされ川の向こうで今風で云うと「さんまパーティー」でわいわいガヤガヤとその数ザッと20人余り。河原で木箱に入ったサンマと沢庵漬とおにぎりの大パーティ・・・。煙の中で一人3匹の割り当てがほゞ完食となって大声で歌わされた思い出はをいまだ脳裏に残る。
秋刀魚の塩焼き
サンマの名前の由来は何処から。サンマは横から見ると刀のように細長く、正面から見ると縦に狭い体をしています。この体の特徴からサンマは古くより「狭真魚(さまな)」と呼ばれていたことがあるようです。この狭真魚という言葉が「さまな→さんま」…へと諸説あるようですが転訛し、今に至るとい云われています。

狭いという漢字が使われているサンマですが、旬の時期は背中に丸みを帯び、肉厚でとてもおいしそうですよね。しかし、時期の外れたサンマはとてもスリムで、まさしく狭いという漢字がしっくりくるような、そんな姿をしています。

 葉 月              八 大






       

 

極楽の余り風

金山城址からの眺め
群馬県太田市の金山公園を散策をしていた時に眼下に見下ろす市内を見ながら一息つく、爽やかな一条の通り風がさわさわさわっと優しく頬を撫でていく。これですよ風の流れを感じましたね・・仲間の一人が「極楽の余り風」が通り過ぎたよっと呟く。「ああ~~ええ風やねえ」と誰もが口にします。

酷暑に吹く心地よい涼風、なんと表現すればよいのか言葉が見つからない。 夏の暑いこの時期に金山城に向かって通り抜ける甘風に云い様のない爽やかさを身に受ける有難さは仏の心を感じる。山道など歩いて汗だくになった身に、ときおり清々しい涼風が木陰を抜けて吹いてくる。 ああ、天の恵みでは・・とその風に感激!!

金山城址公園
私がこんな表現を聞いたのは『夏の医者』という落語を聞いたのが初めてだった。父親を助けるため息子が老医者を伴って帰る途中、山頂で一服している時に涼風が吹いてきた。「ああ、極楽の余り風じゃ」と喜ぶ。落語ではそう言った途端にうわばみに飲み込まれてしまうが医者は冷静に構え蛇の胃の中で下剤を撒くと云う・・・。こんな奇想天外な話があり笑い転げてしまう。

語も名作だが「極楽の余り風」はこちら関東方面の話づくりとは違っているようで江戸と上方の違いを感じさせますね。もちろん落語より先にそうした言い回しがあったのでしょうが、今でもその違いが残っていることに感謝ですね。


 葉 月              八 大












 

「親切」と云う言葉

親切と云う言葉はどうして親を切ると書くのかなと常々思っていました・・・?                         実は『親切』の、親(しん)は、親しい身近に接するという意味があるそうです。 『親切』の切(せつ)は心から、ひたすら強くとう意味があるそうです。 切に願うといったように使いますよネ。 そんなところから親切という漢字には、“より親しい”という思いが込められているそうです。

親切な行いをすると脳内でオキシトシンやセロトニン、ドーパミンといった強力な化学物質が放出され、気分の高揚の増加、ストレスの軽減につながります。 思いやりの心を持つことで心拍数が下がり、冠状動脈障害も軽減されるそうです。 オキシトシンは社会的結合にも関与しており、放出されることで人との結びつきも強くなるそうです。
 親切ってどういうこと? 「親切」とは、困ったり求めを待っている人に対して、ささやかな手助けをすることであります。 困っていない人にする場合は親切ではなく、余計なお世話やお節介になり 負担の大きいものは親切を超えてしまう。 親切にする人は、その辺りを心得て置かなければならない。
また、情けは人の為ならずという言葉もありますが人に情けをかけておくと、巡り巡って結局は自分の為になるということで、親切にすればその相手の為になるだけでなく、やがては良い報いとなって自分に戻ってくるということですよね。
誤って親切にするのはその人の為にならないの意味に用いることがあるからご注意も。
ありがとう

 葉 月              八 大







親切と言う名のおせっかい

そっとしておくおもいやり


- 相田みつを -


それは、「受けた恩は忘れない」ということ。どんなことでも誰かにしてもらったことはしっかりと覚えておきましょう。
自分がした「親切」は忘れて人から受けた恩は覚えておく…
これこそが親切の鏡です。



湯楽の里にて

 最近の異常気象には私たち年寄りには付いていけません。今朝も朝から気温は上昇して33℃を超え身の置き所が見つかりません。何処かに涼しいところは無いかと頭を巡らせてみるとありましたありました近くのスーパー銭湯「湯楽の里」です。いつものようにお決まりのサウナから寝湯へのパターンは見上げる青空の解放感は、札幌行きの定期便だろう。下界から見える青空の姿は北へ北へと涼しい風の中へ向うかのようだ・・!

湯楽の里(春日部)
湯楽の里は20年ほど前に開業したと云い、湧出温度は43℃で開業後も安定した湯量もあり多くの利用者に恵まれファンも多い。泉質は舐めると海水を感じさせるようで保温効果は高く寝床に入ってからもその効果が感じられる。湯楽の里では人工の高濃度炭酸ガス発生装置を導入して利用者に答えているという。欲を言えば最近では混雑が激しく日光浴や寝湯のスペースが混雑しており、ゆったり感が失われているようだ。

ブクブク泡の出る湯船に入って居眠りから覚めると、何処かで見たような顔が見えた。こんなところで見かけるとは・・? 誰だったかな・・咄嗟には思い出せない。やっと思い出したのはグラウンドゴルフ仲間であるTさんだった。

最近はお顔を見ませんでしたが・・その後は如何ですか?との声に、先週から夏休みに入ったので暇が出来、朝風呂に来ましたと悠々自適に語る。そう云えばまだ午前中でした。今迄にもこんな時間があったんでしたね。何かに追われている生活の毎日でしたが考えてみると、何かを追っていないと何となく不安だった気がしていました。今からでも遅くない自分の時間を作りそれを自分の為に使おうと思う!

 文 月            八 大




蓮の花

蓮の花
昨日、昼のニュースで関東周辺の梅雨明けの発表がありましたが、これはほゞ例年に近い日付であるそうです。これから梅雨明け10日暑い日が続くのは覚悟しなければなりません。お寺の本堂などで、蓮の花の絵や飾りなどを見かけると改めて極楽浄土を意識することでお盆様が来たことを気づかされます。

花の季節以外にはその存在に気付きづらい沼地から、梅雨の時期にすっと大きな一輪の花を咲かせる姿は他の花々とは明らかに異質に見えます。夏の日差しの中、堂々とした清廉無垢の花の姿は神秘さを感じざるを得ません。生花店で並ぶ蓮の花を見ると改めてそのことを感じます。

先ごろ内牧公園に毎年のことですが蓮の花を見に出かけていました。蓮の台に浮かぶ蓮の花は毎年変わらず何処に行っても人の気持ちを落ち着かせますね。多くの仏教を信仰している私達には身近に高い敷居を感じさせず 

鮮やかなピンクや白色の花を咲かせる蓮。インド原産のハス科の多年生水生植物で、地下茎から芽を伸ばして水面で葉を出します。古名である「ハチス」とは花托の形が蜂の巣に見えるからだとされていますが、他にも芙蓉、池見草、水の花と云った別名を持っているそうです。

この蓮の根がレンコンとして食べられていますが蓮の実はその多くが食用になります。「ハスの実」と呼ばれる果実にはでんぷん質が豊富な他に、中の白い種は中国や台湾では餡にしてお菓子に加工されています。若芽や花もお茶として利用されているように、人間にとっては捨てるところがない植物なのですね。

この蓮の果実は皮が非常に厚く、中をそのままの状態に保つことが出来るそうです。嘗ては遺跡から発見された二千年前の種から発芽して花を咲かせたことがニュースに取り上げたことがありましたね。二千年前の花が現代に咲くと云うことはロマンを感じさせますよね。

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枝豆の話

茶 豆
 ビールのおつまみとしてのお馴染みの枝豆は大豆の未成熟の豆のことを指し、完熟すると大豆になります。緑色しているものの品種としては味噌や豆腐などの原料となる大豆と同じです。植物分類学上、枝豆は野菜類に属しますが、完熟した大豆は豆類となります。 枝豆という名前は、枝付きのまま収穫されることが多かったことに由来するといわれています。

タンパク質が豊富に含まれている大豆ですが一方で有毒なタンパク質であるプロテアーゼ・インヒビターやレクチンが含まれているため生で食することは出来ないそうです。そのため枝豆のように茹でたり、加工食品にしたりして、食べるのが一般的で、日本では奈良時代には茹でた枝豆を食べていたという記録が残されていたと云われています。

大豆は健康食品として海外などでも多く食されているそうです。毎年五月から七月にかけて大豆は枝が分岐ししているところから紫色の小さな花を咲かせます。その花が自家受粉して作られた種が、サヤに包まれた大豆と云うわけです。

「枝豆」とは大豆の未成熟の豆のことを指し、完熟すると大豆になります。 大豆が熟す前の緑色の状態のときに収穫したものが枝豆なのです。 植物分類学上、枝豆は野菜類に属しますが、完熟した大豆は豆類となります。 枝豆という名前は、枝付きのまま収穫されることが多かったことに由来するといわれています。

「ダダ茶豆の話」 山形県鶴岡市郊外の白山地区で生まれた在来の枝豆でこの地域の特産品で、噛めば噛むほど味わいがあり旨味と甘みが広がる美味しさは「枝豆の王様とも呼ばれていますよ。茶豆の一種で;さやに茶色いうぶげが生えているのが特徴で、わずか数軒の農家が江戸時代からその美味しさを守り続けているそうです。

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サラダ記念日

「この味がいいね」と君が言ったから7月6日はサラダ記念日  俵 万智1987年

軽やかな口語体で若者の日常を詠んだ俵万智さんの歌集『サラダ記念日』が刊行されたのが1987年でした。今年でもう37年になるんですね。

サラダ記念日

与謝野晶子以来の天才歌人と話題になって鮮烈なデビューが話題になった歌集は社会現象となった。発効から7か月目には200万部を超えて「何の変哲のない子の歌集がどうしてこんなに話題になるのだろう」?と不思議がられていました。その当時の小生も何がそんなに凄いの・・不思議に思っていました。 

その後に改めて読み返してみると俵万智さんの瑞々しい感性と美しい言葉を紡いで行くセンスに圧倒されたことを思い知らされました。何処からあんなフレーズを思いつくんだろう・・・凄い人だですね。改めて非凡さを感じましたね。

天才歌人は今でもさまざまな賞の選考委員や新聞歌壇の選者などを通して、短歌の魅力を伝える活動を続けています。SNSの発達でコミニュケーションは手軽になりましたが心に響く美しい言葉は大切にしていきたいものですね。


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半夏生(はんげしょう)

高島易断所編集の運勢暦があります、二十四節気の他に雑節と云う項目があります。夏至から11日目頃に一般的には梅雨明けの頃、半夏と云う薬草が生える時期にあたる。この日に合わせてタコを食べる風習が関西以西に多くあるそうです。

半夏生(はんげしょう)
半夏生は土用や八十八夜と同じく、日本独自の暦である雑節のひとつで今年は7月1日がこれにあたります。中国由来の旧暦(太陰太陽暦)『七十二候(しちじゅうにこう)』では、この日から5日間を『半夏生ず』としています。

半夏生は農作業の大切な節目とされており、この時季は「夏雨(はんげあめ)」と呼ばれる大雨になることが多いので、それまでに田植えを終えないと、半夏半作(はんげはんさく)といって、収穫が半分に減ると伝えられてきたそうです」

半夏とは、カラスビシャクというサトイモ科の山野草のことです。面白い名前の理由は、苞(ほう)の部分をカラスが使うほどの小さな柄杓(ひしゃく)に見立てたからです。不気味で嫌われもののカラスが、小さな柄杓を使ってチマチマと水浴びなどをしているところを想像すると、ほほ笑ましく感じます。カラスビシャクは夏の半ば頃に生え始めることから『半夏』、その時季を『半夏生』と呼ぶようになったのでしょう」

蛸(明石のタコ)
『半夏蛸(はんげだこ)』と呼ばれるこの習わしは、とても理にかなっていると思います。きつかった田植えまでの農作業を終え、更にこれからの厳しい夏を過ごすため、タウリンを豊富に含むタコは体に良いと云われた。古くから解毒作用があるとされてきたタコを食べて身体の毒を洗い流すとも云われた。明石のタコは「ハレの食」鱧と共になくてはならない行事食と云われていま。

 半夏生             八 大














坂村真民 先生

「念ずれば花ひらく 」

念ずれば花開く
あまりにも有名な言葉なので何処かでお聞きになった言葉と思いますが、一遍上人を敬愛して午前零時に起床して夜明けの川のほとりで地球に祈りをささげる生活を続けていた人、それは「坂村真民 先生」です。そこから生まれた人生の真理を紡ぐ言葉は弱者に寄り添うことで癒しと勇気を与えるも、私たちの世代にも多くのフアン層がおられましたね。

いつも母が唱えていた言葉「念ずれば花ひらく、念ずれば花ひらく」との、言葉が真民先生の詩魂に火をつけ、詩の道一筋に人生を歩む原点となったと云います。「自分を作るために詩を書く」「そして人びとの心に光を灯す」地球の地面に口をつけて「地球さん、ありがとう」と感謝の念を込めての毎日だったそうです。

「念ずれば花ひらく」その本心                                                                                                                           

苦しいとき 母がいつも口にしていた このことばを                  わたしもいつのころからか となえるようになった そうしてそのたび                わたしの花がふしぎと ひひとつひとつ ひらいていった

多くの作品名言を残されています是非ともご照覧ありますように・・・。


坂村真民さん さかむら・しんみん
明治42年熊本県生まれ。
愛媛県で高校教師を務め、65歳で退職。
37年、53歳で月刊個人詩誌『詩国』を創刊し、平成16年95歳まで通算500号を発行する。
18年97歳で永眠。仏教伝道文化賞、愛媛県功労賞、熊本県近代文化功労者賞受賞。

水無月        八 大                               

                                            



























人生は80歳から

 80歳!もう歳だから・・・あとはお迎えを待つばかりだなんて思っている人はいませんよね? もうここまでやって来たんだから「余生」を楽しまなくってなんて思っていませんよね? いやいや私にはまだまだやる事がある、これからが人生の面白いところですよね! 熟成された美味しいお酒はこれから出てきますよ。    今からでも遅くない居眠りばかりしていないでもう一歩踏み出しませんか!

日本人の平均寿命は、現在男女ともに80代を超えています。やがて人生100年時代はすぐそこまで来ています。80歳になったら、もう出来ることなんてないなんて・・・と、ただ何となく日々を過ごすなんてのは勿体ない話です。
年齢に関係なくまだまだやれることは沢山あります。

   ーーー  人生これからも前向きに  ーーー

まだまだ元気!
趣味を再確認しておく                              年齢に関係なくその先の先を見越して今のうちに少しずつ趣味となるものを広げていきましょう。80代以降のことを準備期間としてイメージしておくと趣味を探しやすくなります。

友達を見つける

70代のうちに仕事以外の友人を確保。
職を退くしてしまうと付き合いが少なくなってしまう人も多いかもしれません。
そう言う意味でも趣味の友達は本当に大切です。
ボランティアや自治会活動などで地域活動の友人を作るのも良いでしょう。

バランスよい食事                                        70歳からの生活を考えるとき、心がけるのはバランスのとれた食事ですね。たんぱく質、ビタミン、食物繊維、炭水化物などがバランスよく取れるように心がける。健康なくしては、70代、80代の生活を楽しめないですん。

エンディングノートを書く                         70代は人生の大きな一区切り。 これからの人生を考えるためにエンディングノートを書いてみましょう。エンディングノートは、残された家族のためだけのものではない。自分の人生を整理することは、これからの人生を充実させるためにも必要です。


他に ウォーキング、旅行、ガーデニングなどもお勧めです。

日本人の平均寿命(2019年調べ)平均寿命 男 81,41歳  女 87,45歳


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梅干しの話

 今年も近くの農家の庭先では梅の木がたくさん実をつけています。梅は古来より身近に親しまれている植物で梅干しとして無くてはならない食品でもあります。

梅干し
「塩梅(あんばい)」と云う言葉がありますが、これは元々梅の塩漬けがうまくいったことを表していて、その加減や調整がうまくいったときに使われています。 

お花見と云えば現代では桜の花を見ることを指していますが奈良時代より以前は花見と云えば梅の花を愛でることだったそうです。平安時代の半ばごろから、徐々に梅の人気を凌ぐようになり、江戸時代ごろからは「花見と云えば櫻」が定着していったそうです。

梅の花が咲くのは二月ごろから四月にかけて実が赤くなるのは六月のこの時期ですね。その梅の実は梅干し・梅酒・ジャムなどに利用され、おにぎりやお弁当には欠かせません。強い酸味が特徴でクエン酸が豊富に含まれていることから健康食品として愛用されていますね。

私が子供の頃夏の暑い日に、祖母がコメカミノところに梅干しを張り付けて夕食の支度をしていたのを見て何のお呪いなの?・・と聞いたことがありました。すると即座にこれは攪乱除けだよと云われ、忙しいんだからアッチへ行ってなさいと相手にされませんでしたね。そんな梅干しの思い出がありましたネ。

元々梅干しは湿布のように貼る薬のようにコメカミに梅干し片を貼りつけ、頭痛や癇癪の治療に使用されたり漢方薬として梅干しを黒焼きにして腹痛、駆虫薬(体内に寄生している虫の駆除薬)解熱、腸内の消毒などに用いられ、当時では人々にとって欠かせない薬で、ご飯のおかずや酒の肴としても愛されていたと云う

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百合の花

百合
今年も咲いてくれた百合の花有難う。15年程前に那須岳に登った帰りに駐車場のおばさんが記念にどうですかと云われてお土産に買い求めた球根でしたが早夏の知らせを毎年知らせてくれます。

細い茎に大きな花が咲き風に揺られることから「ゆる(揺る)」それが変化して「ゆり」になった・・と。漢字の「百合」は漢名からで葉や鱗茎(りんけい)が多数重なり合うこと。風に揺れることから「ゆる(揺る)」、それが変化して「ゆり」になったと云う。

我が家の百合
ユリの最も一般的な花言葉は「純潔」「無垢」「威厳」です。「純潔」と「無垢」はキリスト教の聖母マリアの逸話(マドンナリリー)に由来し、威厳はそのその堂々とした花姿からと云われています。

「百合」の語源には他にもありますが、花が風に揺れる姿を「揺り(ゆり)」、鱗状に重なり合った球根の形を「寄り(より)」といったことや、古事記に登場する伊須気余理売(いすきよりひめ)の「余理(より)」に由来するなど諸説あるそうです。


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「麦秋」の頃

麦秋 と云うけれど、まだ6月に入る頃なのに・・・秋が来るの?  秋の意味は麦が実り収穫を迎えるところから麦秋と呼ばれたのですよね。二毛作の農家では短い秋を過ごしてもう一仕事です。雨の少なかった季節ですがもうすぐそこに梅雨が迫ってくる頃、麦の刈り取りがが始まります。

麦の穂
また古い話になりますが、小津安二郎監督の名作映画にも「麦秋」のタイトルがあります。年頃の娘を持った家族が縁談を心配していたところ立て続けに結婚話が舞い込んできます。生育の早い麦は手間いらず孝行娘のようなもの、まさに実りを迎えた娘の複雑な思いを原節子が演じておりましたね、他に笠智衆や杉村春子と云った面々が好演していたことを思い出します。

日本国の半分ぐらいの地域では有難いことに同じ田んぼと畑でお米と麦が収穫できる。そのやり方を「二毛作」と云うんですよね。春の5月頃に水田に田植えをして、秋に稲を刈りとる。その後11月ごろに麦の種を蒔き3月から4月にかけて麦刈りをするようなスケジュールになっているようです。                 

アジア・モンスーン地帯最北地域の島国としての特殊な気象条件を生かして日本に於いては、水田に夏は湛水して湿潤熱帯性の水稲を栽培し冬は水を落として畑地化して冷温帯性畑作物のムギを栽培すると云う水田の米麦二毛作技術が確立した。

何となく植物って暖かい時期に育つのでは・・・?との、イメージがある方が大半かと思いますが麦は冬に芽を出すんですね。寒い冬を越えて暖かくなる時期を待つ麦って我慢強くて力強いと思いませんか? そんな麦だからこそ体に良い様々な効力を持っているんですね。冬を越えた力強い麦を想像しながら麦を食べています。

 雨 水           八 大