お月見 |
中秋の名月
秋野菜と御山洗い
「食欲の秋」と云う言葉にふさわしく、秋になると元気で健康な土が育んだ根っこや葉っぱ、イモ類やキノコなどが旬を迎えます。秋は季節の変わり目のため、夏の暑さによる疲れとまじかに控えた冬のせいで体調を崩しがちです。秋野菜に含まれる豊富なビタミン・ミネラル・食物繊維は夏に蓄積した疲れを癒し、腸内環境を整え肌荒れなどを改善すると共に寒い冬に備えた体力づくりに役立ちます。
秋の野菜 |
生姜も本来は秋きが旬の食材だそうです。9月から10月ごろの収穫期に採ってすぐに出荷される生姜を新生姜と云います。色が白くて繊維が少なく、非常にみずみずしいのが特徴です。この時季テレビでもすっかりお馴染みとなった栃木産の岩下の新生姜も頑張っていますね。
お山洗いと云う言葉があります。富士山麓地方で陰暦7月26日に降る雨のことを「御山洗い」と云います。聖なる山を清め洗い流すさまにたとえた素敵な言葉です。厳密には富士山を指すのでしょうが各地方の霊峰にも当てはめて、この時季に山に降る雨を「御山洗い」と呼んでいるようです。きれいに洗われ水分を取った山々はこれから黄葉し、あでやかに「山装う」へと向かいますよ。
長 月 八 大
今、米騒動?
このところ俄かに、わいわいガヤガヤと聞こえてくるのは「お米の話」です。現在の農林水産相は27日の閣議後記者会見で「備蓄米の放出について要望があったが、民間流通が基本のコメの需給や価格に影響を与える恐れがあるため、慎重に考えるべきだ」・・・と語った。それって何ですか?。
農水省が放出するのは、小売店や卸売業者など民間が抱えるコメの在庫が著しく減り、需要に追いつかない恐れが高まった時。緊急に調査したうえで専門の部会を開いて検討する。最終決定者は農相だ。民間には在庫はありますと農水省の大臣が云う。現状について、農水省の立場は「民間に在庫はあり、備蓄米の放出が必要な状況ではない」というのが基本線だと言う。現在は民間には在庫は一杯ありますと農林水産大臣・・。それってどういうこと!
日本人の主食であるお米、もともとは中国の野生種で調べによると、日本に稲作が伝わったのは6千年前だという説があります。稲は田植えから約100日で穂が出てすぐに花が咲きます。諺で「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉がありますが、これは人格者ほど謙虚になると云う意味ですよね。
稲刈り |
新米が本格的に出回る9月末頃には品薄は解消すると云う、スーパーなど小売店の関係者も一致した見方と云います。現状の品薄感から新米への期待は大きく価格は上昇するばかりに感じられます。現在の値上がりラッシュの家計にとっては重しになるが、備蓄米の放出になれば米価を抑えることが出来ますよね。現在、農 水省は価格対策としての備蓄米の吐き出しには全く否定的な様子 です。 備蓄米を何故放出しない? 庶民は怒ってますよ!!
農林水産大臣殿 スーパーのコメ棚は空っぽですよ!
葉 月 八 大
秋刀魚の思い出
「秋刀魚の歌」 あはれ秋風よ、情(こころ)あらば伝えてよー 男ありて 今日の夕餉に ひとり さんまを食ひて 思いにふける と。 佐藤 春夫
極楽の余り風
金山城址からの眺め |
酷暑に吹く心地よい涼風、なんと表現すればよいのか言葉が見つからない。 夏の暑いこの時期に金山城に向かって通り抜ける甘風に云い様のない爽やかさを身に受ける有難さは仏の心を感じる。山道など歩いて汗だくになった身に、ときおり清々しい涼風が木陰を抜けて吹いてくる。 ああ、天の恵みでは・・とその風に感激!!
金山城址公園 |
落語も名作だが「極楽の余り風」はこちら関東方面の話づくりとは違っているようで江戸と上方の違いを感じさせますね。もちろん落語より先にそうした言い回しがあったのでしょうが、今でもその違いが残っていることに感謝ですね。
葉 月 八 大
「親切」と云う言葉
親切と云う言葉はどうして親を切ると書くのかなと常々思っていました・・・? 実は『親切』の、親(しん)は、親しい身近に接するという意味があるそうです。 『親切』の切(せつ)は心から、ひたすら強くとう意味があるそうです。 切に願うといったように使いますよネ。 そんなところから親切という漢字には、“より親しい”という思いが込められているそうです。
親切ってどういうこと? 「親切」とは、困ったり求めを待っている人に対して、ささやかな手助けをすることであります。 困っていない人にする場合は親切ではなく、余計なお世話やお節介になり 負担の大きいものは親切を超えてしまう。 親切にする人は、その辺りを心得て置かなければならない。
親切と言う名のおせっかい
そっとしておくおもいやり
- 相田みつを -
それは、「受けた恩は忘れない」ということ。どんなことでも誰かにしてもらったことはしっかりと覚えておきましょう。
自分がした「親切」は忘れて人から受けた恩は覚えておく…
これこそが親切の鏡です。
湯楽の里にて
最近の異常気象には私たち年寄りには付いていけません。今朝も朝から気温は上昇して33℃を超え身の置き所が見つかりません。何処かに涼しいところは無いかと頭を巡らせてみるとありましたありました近くのスーパー銭湯「湯楽の里」です。いつものようにお決まりのサウナから寝湯へのパターンは見上げる青空の解放感は、札幌行きの定期便だろう。下界から見える青空の姿は北へ北へと涼しい風の中へ向うかのようだ・・!
湯楽の里(春日部) |
ブクブク泡の出る湯船に入って居眠りから覚めると、何処かで見たような顔が見えた。こんなところで見かけるとは・・? 誰だったかな・・咄嗟には思い出せない。やっと思い出したのはグラウンドゴルフ仲間であるTさんだった。
最近はお顔を見ませんでしたが・・その後は如何ですか?との声に、先週から夏休みに入ったので暇が出来、朝風呂に来ましたと悠々自適に語る。そう云えばまだ午前中でした。今迄にもこんな時間があったんでしたね。何かに追われている生活の毎日でしたが考えてみると、何かを追っていないと何となく不安だった気がしていました。今からでも遅くない自分の時間を作りそれを自分の為に使おうと思う!
文 月 八 大
蓮の花
蓮の花 |
花の季節以外にはその存在に気付きづらい沼地から、梅雨の時期にすっと大きな一輪の花を咲かせる姿は他の花々とは明らかに異質に見えます。夏の日差しの中、堂々とした清廉無垢の花の姿は神秘さを感じざるを得ません。生花店で並ぶ蓮の花を見ると改めてそのことを感じます。
先ごろ内牧公園に毎年のことですが蓮の花を見に出かけていました。蓮の台に浮かぶ蓮の花は毎年変わらず何処に行っても人の気持ちを落ち着かせますね。多くの仏教を信仰している私達には身近に高い敷居を感じさせず
鮮やかなピンクや白色の花を咲かせる蓮。インド原産のハス科の多年生水生植物で、地下茎から芽を伸ばして水面で葉を出します。古名である「ハチス」とは花托の形が蜂の巣に見えるからだとされていますが、他にも芙蓉、池見草、水の花と云った別名を持っているそうです。
この蓮の根がレンコンとして食べられていますが蓮の実はその多くが食用になります。「ハスの実」と呼ばれる果実にはでんぷん質が豊富な他に、中の白い種は中国や台湾では餡にしてお菓子に加工されています。若芽や花もお茶として利用されているように、人間にとっては捨てるところがない植物なのですね。
この蓮の果実は皮が非常に厚く、中をそのままの状態に保つことが出来るそうです。嘗ては遺跡から発見された二千年前の種から発芽して花を咲かせたことがニュースに取り上げたことがありましたね。二千年前の花が現代に咲くと云うことはロマンを感じさせますよね。
文 月 八 大
枝豆の話
茶 豆 |
タンパク質が豊富に含まれている大豆ですが一方で有毒なタンパク質であるプロテアーゼ・インヒビターやレクチンが含まれているため生で食することは出来ないそうです。そのため枝豆のように茹でたり、加工食品にしたりして、食べるのが一般的で、日本では奈良時代には茹でた枝豆を食べていたという記録が残されていたと云われています。
大豆は健康食品として海外などでも多く食されているそうです。毎年五月から七月にかけて大豆は枝が分岐ししているところから紫色の小さな花を咲かせます。その花が自家受粉して作られた種が、サヤに包まれた大豆と云うわけです。
「枝豆」とは大豆の未成熟の豆のことを指し、完熟すると大豆になります。 大豆が熟す前の緑色の状態のときに収穫したものが枝豆なのです。 植物分類学上、枝豆は野菜類に属しますが、完熟した大豆は豆類となります。 枝豆という名前は、枝付きのまま収穫されることが多かったことに由来するといわれています。
「ダダ茶豆の話」 山形県鶴岡市郊外の白山地区で生まれた在来の枝豆でこの地域の特産品で、噛めば噛むほど味わいがあり旨味と甘みが広がる美味しさは「枝豆の王様とも呼ばれていますよ。茶豆の一種で;さやに茶色いうぶげが生えているのが特徴で、わずか数軒の農家が江戸時代からその美味しさを守り続けているそうです。
文 月 八 大
サラダ記念日
「この味がいいね」と君が言ったから7月6日はサラダ記念日 俵 万智1987年
軽やかな口語体で若者の日常を詠んだ俵万智さんの歌集『サラダ記念日』が刊行されたのが1987年でした。今年でもう37年になるんですね。
サラダ記念日 |
その後に改めて読み返してみると俵万智さんの瑞々しい感性と美しい言葉を紡いで行くセンスに圧倒されたことを思い知らされました。何処からあんなフレーズを思いつくんだろう・・・凄い人だですね。改めて非凡さを感じましたね。
天才歌人は今でもさまざまな賞の選考委員や新聞歌壇の選者などを通して、短歌の魅力を伝える活動を続けています。SNSの発達でコミニュケーションは手軽になりましたが心に響く美しい言葉は大切にしていきたいものですね。
文 月 八 大
半夏生(はんげしょう)
高島易断所編集の運勢暦があります、二十四節気の他に雑節と云う項目があります。夏至から11日目頃に一般的には梅雨明けの頃、半夏と云う薬草が生える時期にあたる。この日に合わせてタコを食べる風習が関西以西に多くあるそうです。
半夏生(はんげしょう) |
蛸(明石のタコ) |
坂村真民 先生
「念ずれば花ひらく 」
念ずれば花開く |
いつも母が唱えていた言葉「念ずれば花ひらく、念ずれば花ひらく」との、言葉が真民先生の詩魂に火をつけ、詩の道一筋に人生を歩む原点となったと云います。「自分を作るために詩を書く」「そして人びとの心に光を灯す」地球の地面に口をつけて「地球さん、ありがとう」と感謝の念を込めての毎日だったそうです。
「念ずれば花ひらく」その本心
苦しいとき 母がいつも口にしていた このことばを わたしもいつのころからか となえるようになった そうしてそのたび わたしの花がふしぎと ひひとつひとつ ひらいていった
多くの作品名言を残されています是非ともご照覧ありますように・・・。
坂村真民さん さかむら・しんみん
明治42年熊本県生まれ。
愛媛県で高校教師を務め、65歳で退職。
37年、53歳で月刊個人詩誌『詩国』を創刊し、平成16年95歳まで通算500号を発行する。
18年97歳で永眠。仏教伝道文化賞、愛媛県功労賞、熊本県近代文化功労者賞受賞。
水無月 八 大
人生は80歳から
80歳!もう歳だから・・・あとはお迎えを待つばかりだなんて思っている人はいませんよね? もうここまでやって来たんだから「余生」を楽しまなくってなんて思っていませんよね? いやいや私にはまだまだやる事がある、これからが人生の面白いところですよね! 熟成された美味しいお酒はこれから出てきますよ。 今からでも遅くない居眠りばかりしていないでもう一歩踏み出しませんか!
日本人の平均寿命は、現在男女ともに80代を超えています。やがて人生100年時代はすぐそこまで来ています。80歳になったら、もう出来ることなんてないなんて・・・と、ただ何となく日々を過ごすなんてのは勿体ない話です。
年齢に関係なくまだまだやれることは沢山あります。
ーーー 人生これからも前向きに ーーー
まだまだ元気! |
友達を見つける
70代のうちに仕事以外の友人を確保。
職を退くしてしまうと付き合いが少なくなってしまう人も多いかもしれません。
そう言う意味でも趣味の友達は本当に大切です。
ボランティアや自治会活動などで地域活動の友人を作るのも良いでしょう。
バランスよい食事 70歳からの生活を考えるとき、心がけるのはバランスのとれた食事ですね。たんぱく質、ビタミン、食物繊維、炭水化物などがバランスよく取れるように心がける。健康なくしては、70代、80代の生活を楽しめないですん。
エンディングノートを書く 70代は人生の大きな一区切り。 これからの人生を考えるためにエンディングノートを書いてみましょう。エンディングノートは、残された家族のためだけのものではない。自分の人生を整理することは、これからの人生を充実させるためにも必要です。
他に ウォーキング、旅行、ガーデニングなどもお勧めです。
日本人の平均寿命(2019年調べ)平均寿命 男 81,41歳 女 87,45歳
梅干しの話
今年も近くの農家の庭先では梅の木がたくさん実をつけています。梅は古来より身近に親しまれている植物で梅干しとして無くてはならない食品でもあります。
「塩梅(あんばい)」と云う言葉がありますが、これは元々梅の塩漬けがうまくいったことを表していて、その加減や調整がうまくいったときに使われています。 梅干し
お花見と云えば現代では桜の花を見ることを指していますが奈良時代より以前は花見と云えば梅の花を愛でることだったそうです。平安時代の半ばごろから、徐々に梅の人気を凌ぐようになり、江戸時代ごろからは「花見と云えば櫻」が定着していったそうです。
梅の花が咲くのは二月ごろから四月にかけて実が赤くなるのは六月のこの時期ですね。その梅の実は梅干し・梅酒・ジャムなどに利用され、おにぎりやお弁当には欠かせません。強い酸味が特徴でクエン酸が豊富に含まれていることから健康食品として愛用されていますね。
私が子供の頃夏の暑い日に、祖母がコメカミノところに梅干しを張り付けて夕食の支度をしていたのを見て何のお呪いなの?・・と聞いたことがありました。すると即座にこれは攪乱除けだよと云われ、忙しいんだからアッチへ行ってなさいと相手にされませんでしたね。そんな梅干しの思い出がありましたネ。
元々梅干しは湿布のように貼る薬のようにコメカミに梅干し片を貼りつけ、頭痛や癇癪の治療に使用されたり漢方薬として梅干しを黒焼きにして腹痛、駆虫薬(体内に寄生している虫の駆除薬)解熱、腸内の消毒などに用いられ、当時では人々にとって欠かせない薬で、ご飯のおかずや酒の肴としても愛されていたと云う。
水無月 八 大
百合の花
百合 |
細い茎に大きな花が咲き風に揺られることから「ゆる(揺る)」それが変化して「ゆり」になった・・と。漢字の「百合」は漢名からで葉や鱗茎(りんけい)が多数重なり合うこと。風に揺れることから「ゆる(揺る)」、それが変化して「ゆり」になったと云う。
我が家の百合 |
「百合」の語源には他にもありますが、花が風に揺れる姿を「揺り(ゆり)」、鱗状に重なり合った球根の形を「寄り(より)」といったことや、古事記に登場する伊須気余理売(いすきよりひめ)の「余理(より)」に由来するなど諸説あるそうです。
「麦秋」の頃
麦秋 と云うけれど、まだ6月に入る頃なのに・・・秋が来るの? 秋の意味は麦が実り収穫を迎えるところから麦秋と呼ばれたのですよね。二毛作の農家では短い秋を過ごしてもう一仕事です。雨の少なかった季節ですがもうすぐそこに梅雨が迫ってくる頃、麦の刈り取りがが始まります。
麦の穂 |
日本国の半分ぐらいの地域では有難いことに同じ田んぼと畑でお米と麦が収穫できる。そのやり方を「二毛作」と云うんですよね。春の5月頃に水田に田植えをして、秋に稲を刈りとる。その後11月ごろに麦の種を蒔き3月から4月にかけて麦刈りをするようなスケジュールになっているようです。
アジア・モンスーン地帯最北地域の島国としての特殊な気象条件を生かして日本に於いては、水田に夏は湛水して湿潤熱帯性の水稲を栽培し冬は水を落として畑地化して冷温帯性畑作物のムギを栽培すると云う水田の米麦二毛作技術が確立した。
何となく植物って暖かい時期に育つのでは・・・?との、イメージがある方が大半かと思いますが麦は冬に芽を出すんですね。寒い冬を越えて暖かくなる時期を待つ麦って我慢強くて力強いと思いませんか? そんな麦だからこそ体に良い様々な効力を持っているんですね。冬を越えた力強い麦を想像しながら麦を食べています。
雨 水 八 大