云われています。
山吹と云うとすぐに太田道灌の逸話がありますがその解釈に違い?もあるようです。普通は八重咲き山吹には実がつかないことを述べた歌とされるが、「七重八重」を山吹が積み重なるように咲く様子と解し、山吹の果実が堅くて食えないので、「山ほど花が咲くのに、食える実がつかないのは情けない」とする解釈もあるらしい。
山吹には実がつかないと思われがちであるが、実際には一重の基本種には立派に実が付いております。八重ヤマブキの場合は雌しべが退化して花弁になっているため、実を結ぶことがないそうです。日本で昔から栽培されてきた山吹の多くが実をつけない八重咲き種であったため、ヤマブキは実をつけないと言われるようになったようです。また、山吹色と云えばオレンジ色と黄色の中間色のことでありますが、山吹の花のような鮮やかな赤みを帯びた黄色のことです。別名「黄金色」とも呼ばれ江戸時代での隠語では「賄賂の小判」が「山吹」と呼ばれました。色名は黄色の花を咲かせる植物の山吹に由来し、平安時代から用いられて来ました。
山の中に生えしなやかな枝が風に揺られる様子から万葉集では「山振」と呼ばれ、転じて「山吹」になったと云われています。晩春に花が咲くことから春の季語となっています。昨年に珍しいと云われる「白いヤマブキ」を見せられましたが姿かたちも良く似ていました。けれどもこれは山吹とは関係のない品種とのことでしたよ。
令和3年 卯月 八 大
0 件のコメント:
コメントを投稿