中尊寺金色堂

金色堂内部
 現在、国立博物館で「中尊寺金色堂」の展覧会が開かれているので早速、会場へ顔を出しました。本展は上棟された天治元年(1124年)の建立で、中尊寺金色堂900年を記念して開催する特別展だそうです。堂内中央の須弥壇に安置された国宝の仏像11体が一堂にそろう他、嘗て金色堂を荘厳にしていた国宝、金銅の迦陵頻伽文(がりょうびんがもん)華鬘(けまん)をはじめとする工芸品の数々で世界遺産に登録される平泉の文化遺産です。

平安時代、奥州藤原氏の初代藤原清衡によって創建された平泉の国宝である中尊寺金色堂。 中尊寺金色堂は天治元年(1124)藤原清衡(1056〜1128)によって建立された東北地方現存最古の建造物だ。建物の内外は金色で飾られ、螺鈿蒔絵の漆工技法を駆使した装飾が施された絢爛豪華な姿を持つ。本展ではこの金色堂の中央壇の国宝仏像すべてを公開するとともに、金色堂の内部に入り込むような8K映像を巨大なスクリーンで上映する。ほぼすべてが国宝または重要文化財となる約50点の文化財を展示しています。

金色堂外観模型
 会場入口のスクリーンでは、原寸大の金色堂を超高精細の8KCGで再現した映像を上映。実地ではガラス越しにしか見られない金色堂の内部を仔細に見ることができる。内外を覆う金箔や螺鈿をはじめとする漆工や金工の繊細な造形などから、奥州藤原氏の栄華を感じることができますね。

金色堂の特筆すべきところはその豪華絢爛さだけではなく3つの須弥壇内に奥州藤原氏一族の初代の藤原清衡から、基衡(2代)、秀衡(3代)、のミイラと頼朝に敗れた、泰衡(4代)の首が安置されている墓所でもあります。会場では初代清衡が安置されていた金箔押の木棺や、遺体がつけていた装飾具なども見ることができます。また棟木に天治元年(1124年)の銘があり、この年が建立年とされており当時から金色堂と称されていたと云います。


如 月              八 大






 













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