アマビエ

  アマビエって聞いたことがありますか? 最近新型コロナウイルスのことでネットの中でよく出てきますが、その正体は半人半漁の妖怪であります。その正体は海中から光り輝く姿で現れその年の豊作や疫病などに関する予言をすることで知られているそうです。その名前は尼彦(アマビコ)や海彦・尼彦入道などと呼ばれています。

いつ頃から出現したのかははっきりしたことは不明であるが年代が特定できる最古の例は天保15年に越後国に出現したアマビコの記述があるそうです。また福井県の図書館にはその挿絵が描かれており頭からいきなり3本の足が生えた胴体のない姿で人間のような耳をし目は丸く口が突き出ている姿だったと言われていたそうです。

いまコロナウイルスの騒ぎの中、西洋の一説では海の生物にはすべて予知能力があるとされ、海から半人半漁のものが現れて予言を告げる伝承も珍しくもないことから、アマビエを人魚の一種とする見方もあるそうです。ただし、人魚の予言を不運の前兆と解釈する説がある一方、アマビエは予言のみならず疫病を防ぐ能力を持ち合わせていたことが、一般の人魚の予言と大きく異なり、妖怪と云うより神に近い存在とも言われていたそうです。

今回のコロナウイルスの大流行は大変な事態であり、防疫上の事由で人の物理的交流も経済活動も大幅な自粛を余儀なくされている。このような社会情勢においては「疫病退散にご利益があるというアマビエの力を借りようとしてアマビエのイラストをみんなで描こう」との発想から護符としての拡散が見られているそうです。絵を見せることで疫病が収まるといいなあとの思いから子供たちの間でも人気があるそうです。妖怪にお願いなんて・・・聞いてくれるのかな?

 令和2年   皐月      八 大







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