日本人の心根を継承

 私たちが当たり前に行われてきたお宮参り、七五三、成人式などの子供の行事や七夕、お盆、お月見など季節の行事なども、私のような世代にはそれらの意味が段々と伝わらなくなってきている。祖父母や親の代から正しく教えられてこなかった社会に。考える機会がないと「人のせい」にするのは恥ずかしいけれど現実である。

 そんなとき改めてその意味を考えて見たことはなかったが自分が親となり孫をもって子供の行事に関わってみたとき知らないで済ませてきたことが今にしてその意味を知ると、日本人としての大事な何かが欠落していることに気付いてしまう。

 日本の年中行事の中にはその季節に合わせてそれぞれに特徴あるものが多い。子供のこと、家族のこと祖先のこと食べ物、気候それぞれの安定安心を望む気持ちの中には常に自分だけではなく自分より人をと、いう他者を思いやる気持ちが込められていると思われる。利己ではなく利他を求めて、他者と協調して自然を尊び健康であることを最高の価値観としているのではないかと考えます。

ミニフラッガー MF2000 サンポール 翻って、現代の若者でありますが電車の中でお化粧をし、云われたことしかできない若者を見ると寂しく思う。少なくとも人に不愉快な思いをさせない振る舞いとは何か、人の役に立つにはどうすれば良いかと、他者を意識した考え方は毛頭ないようである。

 私は日本人に生まれた以上日本人の心根を後世に継承していく責任があると思う。そのためにも日本人の底流にある美しい価値観を、古来より伝わる伝統行事の中から学び身に着けていかねばならない。祝日やハレの日の在り方についても
もう一度考えてみることがっ重要であると考えます。

 
 令和元年 九月                       八 大





白 露 

 白露とは大気が消えてきて露を結ぶこと..あります。
ようやく残暑が引いて行き本格的な秋が訪れます。台風15号が関東地方を直撃し9月とは思えない気温が続いておりましたが、古利根の川面に目をやると赤とんぼが飛び始めましたよ。私たち人間が実感する以前に季節はその到来を知っているようです。

<秋ナスは嫁に食わすな>
 秋茄子は嫁に食わすなとは、憎らしいには、美味しい茄子を食べさせるのは、もったいないという意味。 秋茄子は体を冷やすから、大事な嫁に食べさせるという意味。 秋茄子は種が少ないので、子種ができなくなるから食べさせるという意味などいろいろ諸説あるようです。

 秋野菜の代表は網で炙ったナスをカツオ節とオロシ生姜をのせて醤油をかけシンプルな味は酒の肴にはもってこいです。一説には夏にとれるから夏実(なつみ)と呼ばれ、なすび、ナスとなったそうです。薄紫の花を咲かせた後に次々と実がなりこの季節のイッピンですね。手軽に家庭での栽培ができるので家庭菜園でも人気者です。

 そのレピシは他の食べ物との相性が良いからでしょうかです多種多彩です。
ナスの煮びたし、麻婆茄子、ナスのシギ焼、ナスカレー、米ナスの田楽、ナスの挟み揚げと・・・何といっても皮の柔らかいナスの漬物が一番ですね。

 ナスの色は濃い紫色で菫色・パープル、とも言われますが深みのある何とも言えない色ですね。私が中学生の頃でした、前頭から小結の相撲とりに清水川というお相撲さんげおりまして眉がキリリと締まって凛々しい顔立ちで五月人形のような姿で人気のある関取でした。そのまわしの色は後々まで印象に残っている茄子紺でした。

 令和 元年  9月                       八  大






 藤袴 秋の七草

 秋に七草の一つでもある藤袴は日本各地に広く分布しているが、これがそうですと言われてもピンとこない人が多いのではないか。古く万葉集や源氏物語の作品にも登場しています。

 生草のままだと無香ですが乾燥させると桜餅のようなほのかな香りがします。昔の女性たちは乾燥した藤袴を香料として十二単に忍ばせておしゃれアイテムとして活用していました。
 最近では環境省のレッドリストには準絶滅危惧種に指定されてしまいました。園芸店でもフジバカマとして売られていますが、ほとんどが雑種でサワヒヨドリというまがい物らしいです。背丈は約1m。茎はかたく直立し、断面は円柱状です。葉はやや硬くて、光沢があり、三裂して鋸歯状に切れ込みます。そして8月から10月にかけて、茎の頂に淡くて紅紫色を帯びた小さな花を、管状、散房状につけます。一つ一つの花弁は、美しい藤色で、形が袴をはいたようで藤袴と云います。
 
 地味な花ですが、キク科の多年草で澄んだ青空のもと、野山や川岸で花序が揺れる姿は、秋の訪れを感じさせてくれます。花言葉は 「ためらい」「あの日を思い出す」「優しい思い出」「遅延」・・・など。

 花の形をよく見るとなんと旧満州国章でフジバカマを図案化したもので蘭花紋と呼ばれるもので1,932年(大同元年)に制定されていたものです・・・?

万葉集 
 なつかしき移り香ぞする藤袴 われより先に妹や来てみし  藤原頼輔

万葉集  七種(ななくさ)の花
 萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花
                               山上憶良

令和 元年 9月                      八 大