遊行期

 「遊行期の生き方について」

 作家の五木寛之氏から古代インドの理想的な生き方について、四住期(学生期・家住期・林住期・游行期)があることを聞いていたが最後の遊行期について私なりの解釈を述べたいと思う。日本は長寿社会の到来を受けて100歳以上の人口も7万人を超えたと云われております、その秘訣は常に健康維持に心がけ酒タバコを加減して適度の運動と腹八分目の食事が大切と云われました。その結果として長生きが出来ることになったのではと思います。コロナ禍の現在では蔓延しているストレスを減らすことが最も重要であることを感じております。

 生涯現役と云う言葉もありますが、そこまで仕事と関わろうとは思いませんがある段階になれば老後はのんびりと過ごし出来れば仙人のように過ごせれば理想ではないかと思っています。長生きは出来ても心身の健康寿命が大切です、大病を患って闘病生活や寝たきりの老後は辛い事ですが、精神的な若さを保った上で日常生活の身の回りの事も自分で出来る『 心身ともに健康体 』が理想です。その上で自分の生命に執着している現世の欲望を減らしていく事が出来れば一歩仙人の域に近付けるのではないかと思います。

 遊行期は人生の最後を積極的に生きる事を意味しています。この世の真理を知り、物質世界の煩悩を離れた生き方になります。日常生活から解放されて自由に生き、遊びの感覚で精神的に放浪する事を意味します。例えば晩年に隠遁生活をした、兼好法師や松尾芭蕉の様に自由な生き方をする事です。

 芭蕉の生き方 「奥の細道」や「野ざらし紀行」に見られますその生涯は素晴らしい熟年を送られたに違いありません。自分の過去を変える事は出来ませんが、未来は自由に変えることが出来ます。過去の事は思い悩まずに、今日からを楽しい事をすれば良いと思います。煩悩に振り回されて生きるのでは無く、生きる喜びと有り難さを感じて、今日を楽しく精一杯生きる事だと思います。その人生は僅か五十年でしたがその足跡は林住期、遊行期に多くを残しています。

 『 感謝・思いやり・称賛 』と言った他者への表現は、良い感情であり自分が幸せになる第一歩です。更に、この世で大自然の恵みにより生かされていると思えば、心が解放されて自分を癒す事にもなります。「病は気から」という諺の通りストレスを溜めないで、幸福感や満足感があり幸せな気持ちでいると免疫系が活発に働いて病気押さえられます。この様な遊行期の生き方をすれば、心身ともに健康で長生き出来ると考えられます。

  令和3年 弥生         八 大              

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