ウクライナの近況と将来

 ウクライナと云う国

ウクライナ国旗
 ウクライナは東側をロシアに、西側をヨーロッパ連合(EU)の国々に挟まれた、人口4千万人を超える国で、面積は日本の1・6倍、耕地面積は農業国であるフランスの1・8倍もあり、小麦などの穀物や野菜などたくさんの農産物が生産されることから「欧州のパンかご」とも呼ばれます。国旗の青色は空を、黄色は小麦畑と二色で表されており、いかにも農業国であることを象徴しています。

 今の首都キエフに生まれた「キエフ公国」(キエフ・ルーシ)が10~12世紀に欧州の大国となり、同じスラブ民族からなるロシア、ウクライナ、ベラルーシの源流になりました。ルーシとはロシアの古い呼び方です。13世紀の歴史で「モンゴルのくびき」については前号で述べましたので割愛しますが,その後に栄えたモスクワがロシアを名乗り、キエフ・ルーシを継ぐ国と称しました。ウクライナは東スラブ民族の本家筋ですが、分家筋のモスクワが台頭して大きくなったとも言えます。

 ロシアのプーチン大統領が、ウクライナ東部で特別な軍事作戦を行うことを決めました。「兄弟国」とも呼ばれる、かつてのソビエト連邦(ソ連)の仲間を、なぜロシアは攻撃しようとするのか。その背景と経緯をまとめた。

 ウクライナは20世紀になると、世界で初めての社会主義国であるソビエト連邦(ソ連)ができ、広大な領土を持つ国となった。しかし、1991年にソ連が崩壊して多くの国に分かれた。ロシアもウクライナも、このときに独立しました。ただ、首都モスクワを含むロシアが人口の多さも領土の広さも群を抜いているため、ロシアのプーチン大統領は「ロシアが兄でウクライナなどが弟」という関係と見ていた。

ゼレンスキーとプーチン
独立して民主主義国になったウクライナは、ロシアと親しくしようという政権と西ヨーロッパの国々と親しくしようという政権の間で揺れた。2014年に親ロシアのヤヌコビッチ大統領政権が倒れるとプーチン大統領は軍隊を出して、黒海に突き出たウクライナ領のクリミア半島を占領し、強引にロシアに組み込んだ。さらにウクライナ東部(ドネツク州とルガンスク州)にいて独立を目指す親ロシア派の武装組織を支援し、ウクライナ軍との小規模な戦闘が続いてきた。今回のロシアの侵攻にはそういう伏線があったのです。

プーチン大統領が戦争をしてまでウクライナを従わせようとする大きな理由は、ウクライナがロシアとヨーロッパにはさまれた位置にあることです。ウクライナがヨーロッパの国々と親しくなり、北大西洋条約機構(NATO)に入ることになれば、プーチン大統領からすると、すぐ隣にNATO軍がいることになり心穏やかでない。プーチン大統領としては、ウクライナをNATOに入れさせないために、ロシアの言うことを聞く国にしないといけないと考えたとみられる。もちろん、ロシアの言い分が国際社会で通るわけがない。ウクライナがどの国と親しくしようが自由で、それを武力で一方的に変えさせようとするのは許されることではない。

米国、欧州の国々や日本などの多くの国は、ロシアに対して経済制裁を発動した。ロシア通貨のルーブルと外貨との交換を難しくしたり、ロシアが外国に持っている資産を差し押さえたり、ロシアの輸出品に高い関税をかけたりしてプーチン大統領の弱体化を図った。

ロシアの侵攻を通じて、浮き彫りになった問題が二つあると思います。一つは国連の弱さです、国連で平和と安全に責任を持つのは安全保障理事会だ。常任理事国は5カ国で、ロシアも入っている。実行力のあることを決めるには5カ国が一致して賛成しなければならないというルールがあるため、ロシアが反対すれば何も決められない。国連のしくみを変えて、国連の実行力をもっと発揮しやすくしなければならないと思った人は多いだろう。  もう一つは、核保有国が独裁的なリーダーのもとで戦争を始めたときの怖さです。ロシアは世界で最も多くの核弾頭を持つ国です、暴走するプーチン大統領はウクライナに対して核兵器の使用すら匂わせる発言をしています。このままでは核を持つことが自国を守ることに繋がると考える国が増えれば世界はますます危険な状態になっていく。確かに核戦争にならないことを危惧しているとは思うが、使えば使われることにもなり最後は自制心が働く事は自明の理であります。

この戦いでウクライナは多くの人命を失った事は大きな痛手であるが、長い目で見れば攻め込んだロシアの方が長期的には政治的・経済的・国際的にも孤立して行くことになるでしょう。時が経つにつれてロシアは国内の混乱が続いて行き貧しい国にななると思われ大きな代償を払う事になると思います。 ウクライナ頑張れ・ゼレンスキー頑張れ!

 令和4年 皐月         八 大






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