三囲神社の三柱鳥居



 桜花爛漫の時を過ぎて、静かになった隅田公園に向かう途中久し振りに向島の三囲神社にお参りした。此処の神社は隅田川七福神めぐりでも有名で大黒天と恵比寿さんを祀っておりお正月の間は大賑わいをしております。

 ここには不思議な謎めいた形をした三柱鳥居と云うものがあります。平面的に見ると正三角形に組み合わされ隣り合う鳥居同士が柱を共有するため柱は三本である。笠木は井桁上に組み合わせられ貫(ぬき)は柱を貫かない。中央には鳥居に囲まれるように神聖な井戸があり三井家の守護神として崇められています。
 三越は伊勢松坂の商人、三井高利が江戸本町(今の日本銀行辺り)に呉服店「越後屋」開業したことで東北の鬼門に当たる向島の地に三囲神社があり囲の文字に三井の井が入っているため「三井を守る」と考えられて守護社に定められた為繁盛を極めていたようです。
 三柱鳥居の原型は京都市太秦の広隆寺近くにある、木島神社の境内に元糺の池(もとただすのいけ)に神泉が湧き出ていましたが、そこに三柱鳥居があります。鳥居の中央に神坐を設け渡来人である秦氏一族の信仰の中で身に罪や穢れがある時には、この池で禊(みそぎ)を行って心身を清める場所だったのではないかと云われています。
 隣には日本書紀にも載っている「蚕の社」と呼ばれる蚕神社(こがいじんじゃ)も並んでおり、養蚕・機織・染色の技術をもって多くの渡来人が移住して来ていたことが分かります。
           平成29年4月15日   八大



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