祇園祭

 京都の八坂神社の祭礼で日本三大祭りのひとつとされていま
山鉾巡行
すが、九世紀から続く夏の風物詩であります。過去に数回物見遊山で行った事がありましたが素晴らしいお祭りですね。かつては祇園御霊会といわれ日本全国で疫病が流行したときに、平安京の神泉苑で六十六ヵ国にちなみ六十六本の鉾を立て厄災の除去を祈願したことが始まりでした。

祇園祭は七月一日から一か月にわたり開催されますが中でも十四日から十六日にかけての「宵山」十七日の「山鉾巡行」「神輿渡御」がハイライトであります。その夕刻から、四条河原町から四条烏丸なで歩行者天国になり、各家々も屏風や家宝を美しく飾って展示し華やかさに色を添えます。浴衣に雪駄で歩くと気分も晴れやかになれます。

山鉾巡行が始まると交差点で行われる方向転換の「辻廻し」は巡行の見どころであります。各山鉾はそれぞれ10トンもあると云われ、水で濡らした竹の上を滑らせて転回させます。夕方からは三基の大神輿が八坂神社を出発しそれぞれ所定のコースを巡行し御旅所へと向かいます。昼間の優雅な巡行とはうって変わって千人を超す男たちに担がれた神輿は勇壮そのものです。

その後も花笠巡行や各種奉納が行われ後の祭りまで七月いっぱいお祭りが続きます。
(昨年に続き今年も残念ながら中止、或いは規模の大幅縮小となってしまいました。)
一刻も早くコロナと云う災厄から抜け出しいつもの
生活を取り戻したいものですね。

 令和3年  文月        八 大




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